金沢”和活部” 「着物で2泊3日のお江戸旅行」 その⑥ 旅の最終日、サプライズと明治神宮

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いよいよ東京きもの旅も残すところあと一日。

36階からの眺望を楽しみながら美味しいランチをいただいた後、
お義母さんの希望で明治神宮に新年のご挨拶に行きました。

目次

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丸ビル最上階「モナリザ丸の内店」でフレンチランチ

朝はゆっくりホテルで着付けと荷造り

朝、ホテルで目がさめて外の天気を確認すると、やっぱりぐずつき気味の空模様。

この日は原宿から明治神宮のかなりの距離を歩く予定なので、加賀友禅はやめときましょう。

予備に持ってきた浅葱色の紬で行くことにしました。

用意しておいてよかった、紬の普段着。

リバーシブルの帯は、昨日のうちに反対側に折り返しておきました。
白地に雪輪を置き,中に疋田模様を織りだした昨日の帯模様から一転、花織風の文様を横段に織った側を出して締めます。

 

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同行者以外同じ人にあうこともないきもの旅ですが、自分の気分として違う柄の帯を締めたくなります。

そんなときに、リバーシブル帯は重宝ですね。

 

 

たくさん歩くので、荷物はできるだけ少なく。

今日使わないものは宅配便でホテルから送り返します。

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出発の朝はやることがたくさんあるので、午前中はゆっくり。

ホテルを出たらそのまま東京駅の丸ビルに向かいます。

素晴らしい眺望にまず圧倒される

予約したのは、丸ビル最上階のフレンチレストラン、モナリザ丸の内店。

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東京駅丸の内中央口から道を渡ってすぐ。丸ビルの36階にあるこのフレンチレストランは、東京在住の加賀友禅大使仲間から教えられたお店です。

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窓を広く取った店内は,どの席からも東京の絶景を見渡すことができます。

「今日はあいにくの雨でございますが、朝から比べれば雲も取れてまいりました。ずっと向こうに見えるのが、丹沢の山々です。
もっと晴れてくれば、富士山もご覧いただけるのですが、残念ながらちょっと難しいようですね」
オーダーを取りに来た感じのいいギャルソン(ディレクトール? メートル?)が、気さくに話しかけてきます。

東京の表玄関で、加賀の食材に出会う

注文したのは、4,800円(税・サ別)のMenuA。

アミューズ、前菜のテリーヌ、甘エビビスクのクロケット仕立て、メインは加賀レンコンと能登の七面鳥のパテを選びました。

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わざわざ石川県から来て加賀レンコンや能登の七面鳥を食べるのもどうかと思ったのですが、加賀レンコンは美味しいし、地元で七面鳥なんか食べたことないので。
この選択は正解でした。
ほろほろっとした食感と、繊細な味付けに大満足。

メインが終わったところで、お店から記念日オプションで、ロウソクに火を灯したケーキと、空気を壊さない程度に、スタッフから上品な
「ご結婚記念日おめでとうございます」

の祝福をいただきました。

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夫が予約のときに

「結婚記念日のお祝い会食です」

と言っておいたため、お店がこんなプチイベントを用意して置いてくれたのです。

 

「結婚記念旅行のはずが、いつの間にか家族旅行に・・・」

なんてぼやいていたけど、みんなで旅できて心からよかったと思っています。

それぞれの好みをめいっぱい満足させ、最後は家族みんなに祝福されて、最高の旅になりました。

「特別な日」と伝えておくと、スペシャルケーキの他に写真撮影サービスもついています。

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私たちの近くのテーブルでも、若夫婦が両家の両親を招いて、どちらかのお母様のお誕生日会を開いていました。
ちょっとしたお祝いなどにも慣れた対応で、祝福を演出してくれます。

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あー、それにしても普段着きものが悔やまれます。
レストランでの記念日会食、もう少しドレスアップしてもよかったな。
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悪天候の中、歩くことだけしか考えていないチョイスで、ちょっとシチュエーションを間違えてましたね。

こういう失敗もまあ、初級者にありがちなことではあります。

モナリザ 丸の内店

東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 36F

TEL 03-3240-5775

ランチ 11時30分~15時30分(ラストオーダー14時)
ディナー 17時30分~23時(ラストオーダー21時30分)
日曜・祝日は 17時30分~23時(ラストオーダー21時)

無休

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今回は直前の予約だったので窓側の席が取れませんでしたが、早めに予約すれば皇居から富士山まで一望する絶景を眼下にお料理を楽しめます。

 

 

2泊3日のきもの旅、締めは成人の日に涌く原宿で

原宿が鮮やかな振袖に彩られる日

旅の最後のイベントは、義母の希望で明治神宮へ。

お天気は少しずつ回復しています。

成人式のこの日、思い思いの晴れ着を着て、たくさんの新成人がお参りに来ていました。

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いつの世も尖ったファッションを生み出してきた原宿。

さぞや奇抜な晴れ着姿の新成人が数多く繰り出していることだろうと、怖いもの見たさ半分、つっこむ気満々のワクワク感半分でしたが・・・。

ざっと見回した感じ、あまりやんちゃなコスチューム系は少数派で、男性はスーツ、女性はオーソドックスな振袖姿でした。

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「これはきっとお母様から受け継いだものだろうな」というような、少し離れたところからでも質の良さが伝わるってくるような友禅の振袖などを見かけると、やっぱり嬉しくなります。

パワースポット・明治神宮で旅の感謝を捧げる

鳥居をくぐり、神殿に続く参道の砂利道を歩いていくと、時々雨上がりの森の湿った香りを感じます。

都内有数のパワースポットと言われるだけあって、これだけたくさんの人が訪れても、清浄な空気は損なわれないようです。

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広大な神宮の森の中でも、特に強力なパワーを持つのが清正井(きよまさのいど)です。
いつもここに来ると必ず寄るのですが、

「雨上がりにはパワーがよどむので行かない方がいい」

という夫の説に従って,今回はパス。

そのまま本殿に参拝することにしました。

まだ松の内ということもあって、境内には参拝客が列を作っています。

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20分ほど並んでようやく参拝できました。

二礼二拍で神様にお礼。このたびが無事に終わることに感謝して、今年一年がんばるぞと決意表明をして、再び一礼。

後に並ぶ参拝客に場所を譲って速やかに退散です。

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何ということなく手を合わせるだけで、清々しい気持ちになるのは、やっぱり日本人のDNAでしょうか。

 

あらためて、日本人の自分を再発見

きものを着て東京で和の文化を再発見する。

そんな自分なりの旅のテーマを完遂した3日間でした。

自分がきもの旅を初体験したのとともに、たくさんのきもの姿を目にすることもできました。

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そしてあらためて思う、日本の伝統衣装はなんて美しいことでしょう。

若い人が着れば、はじける若さにほんのり色香をにじませ、年配の人が着れば、時を重ね築き上げたその人だけの魅力を際立たせます。

冷え切った体に、ホットなフルーツティがしみる

少し歩き疲れたので、京橋千疋屋 原宿表参道店で一休み。

思ったより体も冷えています。

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パフェやケーキにも惹かれたけど、ランチがまだお腹に残っているので、ここは温かい飲み物にします。

ポットで提供されるフルーツティーは、さすがに高級フルーツパーラーだけあって、新鮮な果物を惜しげなく使った贅沢な一杯でした。

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京橋千疋屋 原宿表参道店

東京都渋谷区神宮前1-11-11 グリーンファンタジア 2F

TEL 03-3403-2550

10時~22時

無休

 

 

一服したら、あとは羽田から小松に戻るだけ。

ランチ後、別行動で神保町をうろついていた息子と空港で落ち合い、無事飛行機に乗り込みました。

 

盛りだくさんだった東京きもの旅も、これでおしまいです。

長い記事におつきあいくださりありがとうございました。

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この記事の著者

Kumi

Kumi

金沢在住。単行本を中心に原稿を書いているフリーライターです。
日本中の「すごい人」に会って話を聞き、記事を書き、書籍を作ることを生業にしています。

着物、お茶、和の文化にハマり始めた遅咲きビギナー。
金沢"和活部"を立ち上げ、和文化の楽しみ、金沢の魅力を発信していきます。

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