プロが最高峰の技で懐かしの家庭の味を作るとこうなる?!  ル ミュゼ ドゥ アッシュ「のとミルクプリン」

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2019-04-22 14.58.05

石川県が生んだスイーツ界のスーパースター、辻口博啓氏のプロデュースする「ル ミュゼ ドゥ アッシュKANAZAWA」。

数々の権威ある賞を受賞してきた洋菓子界の巨匠が提供するプリンは、さぞや趣向を凝らしたスタイリッシュなものかと思ったら……。

意外や意外、子供のころに食べた「あのプリン」を思わせる、シンプルにして王道の優しい味でした。

目次

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森の癒しとアートの洗練をあわせ持つ極上カフェ

兼六園の向かい側、県立美術館の一角にあるカフェは、ガラス越しに本多の森の緑を視線いっぱい浴びながらお茶とスイーツを愉しめる特等席です。

今さら紹介する必要もないほど、地元民にも観光客にも大人気の癒しスポットですね。

今回はここの定番「のとミルクプリン」を試食してみました。

辻口博啓シェフの美学がゆきわたるスイーツたち

「ル ミュゼ ドゥ アッシュKANAZAWA」は、言わずと知れた金沢を代表するパティスリーです。

店内に入ると、金沢土産としてすっかり定着したおなじみの「雪吊り」をはじめ、バウム、焼き菓子、ケーク・バリエなど定番お持ち帰り商品の数々。

そしてショーケースの中には、妥協のないシェフの手によるきらびやかなスイーツたち。

 

 

 

お昼時には限定のランチプレートセットも楽しめます。

 

どのカテゴリーでも能登や金沢産の食材を絶妙に取り入れて、最高級洋菓子に作り上げる、まさにスイーツ界の魔法使いです。

店内見渡すかぎり、本当にオールラウンドにハイレベルだなぁと感じます。

 

そんな「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」で定番商品として長く人気を保ち続けている「のとミルクプリン」。

ここにはどんな辻口マジックが隠されているのでしょう。

生クリームから、濃厚な「のとミルク」を味わう

シャープで切れのあるフォルムの洗練スイーツが並ぶ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」のショーケースの中で、ほっこり系のルックスが逆に目を引きます。

丸みを帯びたガラスの器に、優しい卵色のプリンが八分目まで収まっています。

一見シンプルなプリンですが、表面を薄く覆うジュレソース、生クリーム、プリン本体、そしてカラメルという四層構造。

 

スプーンですくって上のジュレとクリームだけ、まずはひと舐めしてみます。ああやっぱり、「ルミュゼドゥアッシュ」だなぁと実感。

甘い生乳の風味が鼻に抜ける濃厚な生クリームです。これが、ネーミングに採用された能登牛の乳由来のクリームです。

のとミルクは遺伝子組み換え飼料を使わずに育てた牛から搾ったNON-GMミルク。
素材選びはスイーツの表からは見えない部分だけど、食べる人の健康にまできちんと配慮した妥協のない姿勢が伺えます。

本体プリンはどんな味?

断面はこんな感じ。

生クリームは思ったよりしっかり分厚く乗っています。

クリームの下から見えてくる、プリン本体にスプーンを進めてみましょう。

こちらは決してミルクが勝りすぎることなく、かといって卵が必要以上に自己主張することもなく、素材全体がバランスの取れた王道プリンです。

ここ何年か主流のミルクのコクを生かしたなめらか系にも、カスタードが濃厚なしっかり系にも寄りすぎない「ちょうどよいバランスのプリン」の究極系といったところでしょうか。

今回一緒に試食したがるこねメンバー全会一致で「懐かしい!」という感想でした。

そこで思い出すのは小さいころ、おやつにお母さんが粉末の「プリンの素」から作ってくれたあのプリン。

一定以上の年齢には、細胞にまで刷り込みレベルで懐かしい、ちょっとスペシャルな三時のおやつ。

それぞれの素材の主張が強すぎず、穏やかな甘みが口に広がるその感じが、懐かしさの琴線をくすぐるのだろうと思います。

表に出ない技巧のプリン

辻口シェフといえば、パティシエの最高峰を競う「クープ・ト・モンド」で優勝したのをはじめ、数々のコンクールを制してきた菓子界のカリスマです。

『和をもって世界を制す』との信念から、地元産の食材を厳選して、アートの域にまで高めているすごい人。

 

写真は2016年に金沢市の市民芸術村で辻口シェフが実演制作した飴細工です。
ステージ上で大輪の花がみるみる形作られていくパフォーマンスは迫力満点でした。

研ぎ澄まされた美意識と繊細な技術の粋を集めた、まさにアート!ですね。

 

そんな超絶技巧の対極にあるようなこのプリン。

だけどすごい人が作る、普通の優しいおやつの味には、やっぱり目に見える形ではないけど、すごい美意識やすごい技術が隠されているように感じます。

全部がひとつに溶けあっている

この懐かし系のプリンの味が、少しの違和感もなくザ・「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」の生クリームになじんで、口の中で一つに溶けるところが個人的にはツボでした。

薄いジュレソース。

濃厚な生クリーム。

ミルクと卵とほのかなバニラの香りが調和する王道プリン。

そして程よい苦みのカラメルソース。

 

四層のパーツが口の中で溶け合うと、素朴な懐かしさから「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」のクオリティに引き戻される。

ノスタルジーを呼び覚ましながら、最後は安定の辻口博啓の味に戻ってくる。それが辻口マジックの真骨頂なのでしょう。

【送料無料】黄酸汁 豊潤サジートライアル(10日分/300ml)

食べた後のお楽しみ

ちなみに、丸い小さな金魚鉢のようなガラスの器もかわいい。

手にすっぽりなじんで、優しいプリンの味わいを際立たせてくれます。

食べ終わったら雑貨入れや小ぶりの花瓶にも使えそうで二度おいしいですね。

高級プリンのお取り寄せ「プリン研究所」の通販サイトです

 

 

店名 ル ミュゼ ドゥ アッシュ
TEL 076-204-6100
住所 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1県立美術館内
営業時間 10:00 ~ 19:00
定休日 年中無休
駐車場 石川県立美術館の駐車場利用可
お店のウェブサイト https://le-musee-de-h.jp/

そして意外にリーズナブル!

「のとミルクプリン」 378 (税込み・2019年4月現在)

有名どころのパティスリーとしてはお値段がリーズナブルなのもうれしいですね。

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この記事の著者

Kumi

Kumi

金沢在住。単行本を中心に原稿を書いているフリーライターです。
日本中の「すごい人」に会って話を聞き、記事を書き、書籍を作ることを生業にしています。

着物、お茶、和の文化にハマり始めた遅咲きビギナー。
金沢"和活部"を立ち上げ、和文化の楽しみ、金沢の魅力を発信していきます。

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