起業女子インタビュー 第1回 制服リユース リクル 代表 池下奈美さん(前編)

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思い出のつまった制服のリユースは、

譲る人から受け取る人の手から手へ。

その間をつなぐ存在でありたい。

 

小中高校の制服専門リユースショップ・リクル。設立の経緯は、自身の「困った」が発端なのだとか。

単純に、古着の売り買いだけではない、一昔前は当たり前に行われていた「お下がり」の良さを思い出させてくれる店舗経営に込められた思いを代表の池下奈美さんにうかがった。

 

【前編は、開業のきっかけから開業準備までのインタビューを掲載】

目次

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制服専門のリユースショップ

まずは、リクルの業務内容を教えてください。

石川県内の幼稚園から小中学校、高校の制服専門のリユースショップです。体操服や各校の指定バッグ、ランドセルなども扱っています。

“制服専門”の古着店というのはあまり聞かない気がしますが、なぜ“制服専門”なんですか。

きっかけは「自分が困ったから」なんです。息子が中学生になった時、入学から1ヶ月くらいで学生服を破いてしまって。そのときの絶望感といったら! 活発なお子さんのいるお母さん方には共感いただけると思います(笑)

決して安くないものですし、お下がりを譲ってくれる人がいればよかったんですが、そういう友人や知り合いがいなくて、結局、新品を購入しました。息子はその後、夏にはズボンを破きました。もう男の子ってなんて大変なんだろうって思いました。

逆に、子どもが着なくなった小学校の制服もまだきれいなのに譲る人がいなかったんです。すごくもったいないと感じて、この時にお下がりの制服を循環できるようなお店や仕組みがあればいいなと思ったのが、リクルにつながっています。

家族の説得

開業にあたっては、ご家族、特にご主人への説得が鍵だったとか?

鍵というか、私が事業を始めることを夫が許してくれるとは思ってなかったんです。でも、どうしてもやりたい気持ちが膨らんで、いわば「ダメ元」で話してみたんです。そうしたら、案外あっさりとOKが出て、私としては拍子抜けしたくらい。

さすがに諸手を挙げて賛成とはならず、いくつか条件はありました。

第一は「確実に必要とする人の手に渡すことが出来ること」でした。私の思いはまさにそれでしたから、とても心強く感じました。それから「子どもが学校から帰ってくる時間帯と休みの日には、必ず家にいること」「家事をおろそかにしないこと」に加えて「仕事を家庭内に持ち込まないこと」も条件のうちでした。

時間の制限や家庭内の役割など、厳しい条件だと思う方もいそうですよね。

事業を始めるとしたら、条件と言われた制約は確かに厳しいかもしれません。それでも家庭第一の夫が、私が事業を始めることに理解を示してくれたことは、大きな後押しになりました。

家庭や夫婦のあり方はさまざまだと思います。私の場合は、両親や子どもたちは最初から全面的に応援してくれていて夫が一番の難関でしたが(笑)、親世代や子どもが母親が仕事を持つことをよく思わない家庭もあると思います。お互いのやりたいことは自由にやるというご夫婦もいるでしょう。

条件が厳しいと思う方もいらっしゃると思いますが、思い込んだらまっしぐらな猪突猛進タイプの私と、厳しいことを言うことで立ち止まったり振り返ったりするよう促してくれる夫はいいバランスだと思っています。

開業の準備

開業準備はどのように進めましたか。

店舗物件は、以前に勤めていた不動産会社に相談しました。開業のための資金が少なかったので、家賃に割けるお金も当然少なくなります。その中で借りられる物件はとても限られてしまう。そんな私を見かねた社長が、ご自身がオーナーのホテルの一角を使うのはどうかと言ってくれたんです。家賃を取らない代わりに、宿泊者のチェックインなどの業務を手伝うという形で使わせていただきました。

場所としてはスタート時からやや手狭でしたが、それ以外は望む以上の状態でスタートすることができました。

何より大きかったのは「必要な人の手元に確実に届ける」ことがしやすかったことです。

【後編は、開業してからの怒濤の成長と開業1年での移転、今後の展望などを掲載】

企業女子インタビュー 池下奈美さん(後編)

Profile

制服リユースリクル代表 池下奈美さん

池下 奈美(いけした・なみ)

1979年4月3日生まれ、 A型。

夫と子供の2人がいます(高校生と中学生)

スポーツはバドミントンをずっとやっています。今もママさんバドチームに所属しているものの、なかなか練習に行けないのが悩み(>_<)

好物は肉と酒。座右の銘は『為せば成る 為さねば成らぬ何事も』

色々な仕事をしてきましたが、リクルが一番好きです!

 

いしかわエコデザイン賞2018銅賞受賞

いしかわエコデザイン賞とは

制服リユースリクル 店舗DATA

制服リユースリクル

住所

金沢市小金町14-8 山下ビル1階

電話番号

070-4132-4587

営業時間

月・水・金・土 11:00~15:00(火・木・日・祝日はお休みです)

mail

recle.boy.girl@gmail.com

ウェブサイト

http://recle.boy.jp/

ブログ

http://blog.recle.boy.jp/

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この記事の著者

トモミ・デラックス

トモミ・デラックスフリーランスライター、コトバ屋

日本一乱れた日本語を操るフリーランスライター。
「正しい文章と伝わる文章はイコールではない」
「作文が苦手!は植え付けられた思い込み」
をモットーに、文章講座も開いています。
プライベートでは一男一女の母でぐうたらな同居嫁。

もちろん、オシゴトの時には正しい日本語を使います!

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