
ほんの少し前まで、あんなに眩く肌を灼いた陽光もすっかり優しくなって、朝夕には頬や髪を撫でるひんやりとした風に季節の移ろいを確かに感じる9月の終わり。
ミナサマ如何お過ごしでしょうか。秋めいてくると、ナニヤラ文豪チックに語りたくなったりしているトモミ・デラックスでゴザイマス。ごきげんよう。
そう! 秋と言えば食欲の秋。いやさ読書の秋でしょうか。
本日は、そのどちらの欲も満足できるかもしれない本のご紹介でゴザイマス。
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』
神田桂一・菊池良著 宝島SUGOI文庫
文豪から紅白出場歌手、AIまでがこぞって参加
『もし文豪たちが~』と銘打ってはいますが、目次に名を連ねるのは古今西洋の文豪ばかりではアリマセン。
年末恒例の紅白歌合戦にも出場したあの歌手や、有名人がスクープされるコトに震えるあの雑誌、「Hi!」と話しかければ何でも答えてくれるあのAIアシスタントまで、さまざまなジャンルの面々がカップ焼きそばの作り方を紹介、あるいはカップ焼きそばへの思いを語ってくれちゃっているワケです。
中にはカップ焼きそばの作り方で対談までしてるページがあったりして、もうどこから読もうか気が逸ります。
そして「アレは『焼き』そばではない」と言ってるページのなんと多いことか!
焼いてはないのに、焼きそばとして認識しちゃう。なんなら時々、むしょうに食べたくなる衝動が抑えきれない。そんな思いの丈をぶつけてくれちゃったりもしてます。
……ワカリマス。ワタシモソンナ時アルヨ。特ニ夜中トカ ←あかんやつ
1人というか、1項目というか、あたり1~2ページ。もちろん読み切りなので、とみやすいう上に、ちょっと空いた時間に好きなページをペラペラめくる、とかそんな読み方ができる本デス。
著者はプロのライター2名
タイトルに『文豪が~』と銘打ってはいますが、もちろん文豪本人が書いているワケじゃありません。故人も多く名を連ねているのだから、当たり前なのだけれど。
だから正確には
『カップ焼きそばの作り方を文豪風に書いたら』
ってトコロでしょうかね。
……あまり売れなさそうなタイトルになっちゃいました(凹)
この文豪風の文章を書いたのは、神田桂一、菊池良という2人のライターで編集者。
著者のプロフィールによると、神田さんは雑誌、特にカルチャー誌で主に活躍されていて、菊池さんは学生時代からwebの世界で注目を集めている方だそうデス。
お二人の著書はこの他、
『もし文豪がカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX』もあるらしく、
てか、カップ焼きそばばっかりかーいっ! ……まぁ、読んでみたいけど(〃ノノ〃)
サクッと読みやすいから読むシチュエーションは様々
どのページも、どの文豪も、1~2ページのショート仕立てになっているので、ちょっとした時間に手に取りやすいデス。
例えば、カップ焼きそばを作っている待ち時間。例えば、トイレで用を足しているトキに(トイレで読書する人って案外いますよね? ねっ?) まぁ、他にもいろいろ ←いろいろって
もちろん、1人目からじっくり読み進むのも楽しいデス。
古今西洋の文豪作品を読んだ気になるダケでなく、思わず「もしワタシがカップ焼きそばの作り方を書いたら」を書きたくなっちゃう、そんな楽しい本デスよーぅ♡
ただし、「ああ、ドストエフスキー? カップ焼きそばの湯切りはあんまり上手じゃないよね」なんて言っちゃうと似非がばれちゃうのでご注意を(≧▽≦)
カナザワ女子@トモミ・デラックス
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