
白山麓には、『白山麓そば街道』と言われるほど蕎麦の名店があるのです。
その中の1軒『蕎麦山猫とキジトラコーヒー研究所』へ行ってきました。
目次
注文の多いお蕎麦屋さん
『蕎麦山猫とキジトラコーヒー研究所』は瀬女高原スキー場の近くにある「道の駅・瀬女」の中にあります。
白山スーパー林道から名称変更した『白山白川郷ホワイトロード』へ向かう途中でもありますね。
外観を見ると、お蕎麦屋さんというよりはお土産物屋さんという印象を受けますが、ここはまるで宮沢賢治の『注文の多い料理店』のように“注文の多いお蕎麦屋さん”なのです。
数々の注文を乗り越えてから入猫すべし
「注文の多いおそば屋さん」と入り口に看板を掲げているだけあって、店内に入る前にも注意書きがあります。
しっかり読んで納得できたものだけが入猫を許されるのである。
ちなみに入猫とは、蕎麦山猫への入店のこと。なかなか洒落ている。これは猫好き心もくすぐられてしまうではないか。
それだけ蕎麦へのこだわりが強いのだ。
「以下のような方は来猫をお控えてください」とまで明記してあるのだ。
- 騒ぐお子様を自制できない家族連れ
- その昼食が別になんでもいいというような人
- あら探しばかりしている人
- 場違いな行動を取る人
- 蕎麦山猫を目当てに来たわけではない人、団体様
うむ。
今時なかなか挑発的というか挑戦的な注文ではあるが、つまり逆を言えば、じっくりと蕎麦を味わえる空間を約束してくれるということか。
まるで本物の山猫?化け猫がいそうな不可思議な空間
数々の注文を乗り越えて入猫した先は、囲炉裏や座敷などもありつつも、そこここに不思議な道具やたくさんの猫が迎えてくれる。
囲炉裏端で庭を眺めながらゆっくりと蕎麦が味わえる席。
簾も雰囲気がありなんとなく懐かしさを感じる素敵な空間だ。
かと思えば、
「山猫神」と書かれた札の横には何やら銅鑼のようなものが。
「ご自由にお鳴らしください」とあるので気になる人はぜひ鳴らしてみよう。
もしかしたら化け猫が出て来るかもしれない(笑)
百目の猫がいたり、
猿面を被った猫又までいるのだ(笑)
至高の蕎麦切りでおもてなし
様々な猫に心奪われつつも、まずは注文せねば。
天そばや鴨せいろも気になるが、そば茶ソフトクリームも気になるので、
- 十割手挽き蕎麦
- 大海老と野菜の天丼
(天丼か天ぷら盛り合わせ+ご飯か選べる) - ソフトクリーム(そば茶orカプチーノ)
が味わえるミケネコランチを頂く。
入猫する前にも様々な注文があったが、無論来猫した後も、店内には様々な指南書がある。
机にはメニューとともに「蕎麦切りの食し方指南」もある。
是非とも蕎麦山猫に足を運んで、蕎麦切りの食し方を身につけてきて欲しい。
きっと、どの蕎麦屋へ行っても、他のお客さんより十歩は先へいけるかもしれない。
蕎麦の香り・色・味を十分に味わい尽くす
まず、蕎麦が運ばれてきたら指南書の通り、全体を見回し、器、蕎麦、蕎麦の色、盛り付けなどを見る。
あ、それから蕎麦山猫では、
「相方の蕎麦が来るまで食べずに待っていることをしないこと」
というお願いごともあり申す。
- 食べ時で提供すること、此れ職人の仕事也
- 食べ時のうちに食すこと、此れお客様の仕事也
というわけで料理が運ばれたらば、相手が誰であれ美味しくいただきましょう。
お蕎麦は、せいろ(細)か、おろし(太)をおすすめします。
冷たい蕎麦の方が、蕎麦の色・香りがよりよくわかります。あと十割そばは当然ながらつなぎがないので、温かい蕎麦だと切れやすかったりします。
なので例え寒い季節になっても、山猫で蕎麦を食すなら冷たい蕎麦をおすすめしますよ。
もちろん暖かくてもいいですが。
大海老の天ぷらは本当に大海老でした!
衣もサクサクッとしてて美味しいのです。
天ぷらにはお塩とカレー塩が付いてます。仄かに香るカレーの香りがまた食欲をそそるのです。
もちろん蕎麦のつゆをつけて食してもいいのです。
そして蕎麦といえば、蕎麦湯。
山猫さんの蕎麦湯は濃厚で美味しい。
蕎麦の粒々まで味わえる蕎麦湯は、わざわざ別で作っているんだとか。
冷えた体もほっこり温めてくれます。
そして器がなんとも味わい深く可愛いのです。
店内にはたくさんの猫グッズの他、「山猫」さんで使っている食器類などの生産者・作家さんの紹介もありました。
山猫に来たならそば茶ソフトクリームを食べずして帰れず
ミケネコランチについているソフトクリーム。
当然そば茶ソフトクリームを注文。
器も和風で可愛く、コースターには当然のように猫がいます。
一緒に提供されたそば茶のクランチ。
お好みでソフトクリームにかけて食べます。
粒々のカリッとした食感がアクセントになり、一味違った味わい深さがあるのです。
ちなみにそば茶ソフトクリームは店の外でも買えますよ。
運が良ければ猫ちゃんに会えます
ちょうど入猫時にベリーちゃんがいました!
一応、野良ちゃんですがよくお店の庭にやって来てくれるんだそう。
(まぁ餌や小屋を用意してる時点で半野良な気もしますが)
もし見かけても野良ちゃんなのでそっと見守ってあげてください。
ベリーちゃんを見守っていたら、なんともう一匹来てくれました!
やはり猫は猫好きがわかるのか…
でも近づくと逃げてしまう…
蕎麦山猫は売り切れ次第終了
蕎麦山猫さん、営業時間は一応15時までではありますが、売り切れ次第終了なのです。
確実に食べたい時は予約をしていくか、開店の11時過ぎには行った方がいいでしょう。
平日に行ったのですが、すでに12時45分には売り切れ終了になっていました。
店名 | 蕎麦 山猫 |
---|---|
TEL | 076-256-7830 |
住所 | 石川県白山市瀬戸寅132-4 道の駅 瀬女敷地内 |
営業時間 | 11:00~15:00 ※売り切れ次第終了 |
定休日 | 毎週水曜日、第1・3・5火曜日 |
駐車場 | 有り |
14時以降はカフェタイム?
お蕎麦と猫を堪能し、店を後にすると14時から18時まで「Cafe open」とある。
どうやら14時からはコーヒーの時間らしい。
確かに店名には、「蕎麦山猫とキジトラコーヒー研究所」とあった。
なるほど蕎麦が終わるとカフェタイムに変わるらしい。
しかし、キジトラコーヒー研究所と有りつつもランチタイムにはコーヒーは出ないのである。
コーヒーの香りが蕎麦の香りの邪魔をしてしまうからだとか。
確かにコーヒーも香りが強いからね。
どうもコーヒーにもかなりこだわりが強そうだ。
今度はカフェタイムに訪れて見ることにしよう。
なにせキジトラコーヒー研究所の周りにもジブリの巨神兵などなんとも心躍るものたちが溢れていたのだから!
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