
『respiracion』(レスピラシオン)は、スペイン語で「呼吸」の意。
このお店を訪れる人にとって〝呼吸のような存在になりたい〟。
素材や生産者、それを料理し、サーヴするスタッフ。
お店に集うすべての〝呼吸〟を合わせて創る時間を感じてもらいたい。
※お店のホームページより
素敵なスペイン料理店が金沢市博労町にオープンしました。
ご縁があってランチに伺ったのですが、感動しました。
本当に美味しかった。
一人でも大勢でもおすすめのお店です。
【追記】H29.11.1現在、記事で紹介の「ランチコース」の提供は残念ながら休止されています。
紹介のメニューのそれぞれは、アラカルトやそれぞれのコース料理でオーダー可能です。
目次
金澤町家のリノベーション・レストラン
お店は、金沢近江町市場のすぐ近く、近江町郵便局の向かい側にあります。
古き良き風情を残した残したお「金澤町家」を改装した店舗は、その外観からは、そこがレストランだなんて想像がつきません。
お店入り口でと、ご一緒する方と待ち合わせたのですが、何度も行ったり来たりを繰り返し、何度目かの往来の後、小さな看板に目を留めて驚いた始末。
でも、実にイイ感じ。
格子の具合や、今も残る火の見櫓、引き戸の向こうは絶対異空間な予感のする玄関。
一歩踏み込めば、時間の流れ方が変わる。
空気の匂いが変わる。
席に案内されて、一呼吸おいて初めて、ここがレストランであることを思い出すような、そんな設え。
開放された厨房から醸し出されるもの
壁際の席から全貌できる厨房は、何やらお客心をワクワクさせるエネルギーに溢れています。
ようこそ!
さあ、楽しんで!
さあ、味わって!
さあ、満たされて!
そんなメッセージがどんどん来る。
この日は1500円のランチコースをオーダー。
他に2300円と4000円のコースがあります。
食いしん坊でたくさん食べる方は2300円コース。
時間も量も、お昼をたっぷり味わって堪能したい方は4000円のコースがおすすめです。
スペイン産オリーブオイルの可能性
「スペイン産オリーブオイルの可能性」
これ、前菜のネーミング!
出てきたものは、なんと!
大福!
白インゲン豆の餡にリンゴのスライスが入っています。
これを、オリーブオイルと岩塩でいただきます。
大福にオリーブオイルですよ⁉︎
大福だけで、何もつけなくてもとっても美味しいです。
なのに、オリーブオイル。
すごいカップリング。
でも、これが、本当に美味しかった。
新鮮な食味。
素敵なマリアージュです。
「可能性」と謳うだけのことはあります。
まぜるサラダ
かぼちゃととうもろこしがメインのサラダ。
季節の旬菜感満載です。
豆乳のメレンゲがフワフワと載せられていて、これをお好み様に混ぜていただきます。
野菜の食感がたまらない上、混ぜ方次第で味が変わります。
さらりと食べたい方はざっくり混ぜるに留め、こっくりと味わいたい方はよく混ぜ込むことをおすすめします。
かぼちゃの味もとうもろこしの味も新鮮な空気感たっぷり。
お陽さまの味と香りがします。
かわいいパン
かわいいパンです。
オリーブオイルにトマトソースです。
これだけでも、とっても美味しいです。
おかわりしたくなりましたが、ガマンしました(笑)
パエジャ(パエリア)
圧巻だったのが「パエジャ」。
いわゆるパエリアです。
が、これは私が普段よくお目にかかる「パエリア」ではありません。
本場スペインのバルセロナで、ミシュランと言う名のお星さまが付いたレストランで修行されたシェフが、腕をふるった一品。
スペインの定番といえど、地方によっては作り方が違うのだそうです。
パエジャは、パラパラした乾いた食感ではなく、しっとり感満載。
日本のごはんが8割くらい炊き上がったくらいの食感に近いです。
おじやに近いけど、もう少しお米の存在感がある感じ。
そして、何よりも何よりも、お米に染み込んだ旨味!
魚介の出汁がギュギュ〜っと凝縮されているんです!
旨し!
唸ります。
添えられたアリオリソースをつけると、更に更に美味しい。
(ただし、このアリオリソース、しっかりニンニクが効いているので、食事の後に人に会う予定のある方は、お控えなさって。)
ああ、でも、本当に美味しい。
この日の魚介は、スズキとハマグリとエビ。
旨い〜!
カラヒージョ(デザート)
デザートは、コーヒームースにブランデーソース添え。
見た目を楽しんだ後、そうっと混ぜていただきます。
混ぜたとたん、チョコレートが溶けて混ざり合って、口当たりの良いムースになるんです。
ブランデーソースとの相性は抜群です。
うっとりしてしまいます。
飲み物は、ソフトドリンクやコーヒー、エスプレッソ、加賀棒茶、能登和紅茶の中から選べます。
今日はエスプレッソをチョイスしました。
デザートによっては、能登和紅茶もいいかも!と、心惹かれてます。
エスプレッソも美味しかった。
ムースとの相性は花マル。
お腹も心も満足です。
昔のままのステンドグラス
満腹、満足でお店を出ようとしたら、すごく高い吹き抜けが。
3階くらいの高さはありそう。
火の見櫓のようだけど、望楼と言うのだそうです。
その天辺には素敵なステンドグラス。
建てられた当時のままなのだそうです。
100年くらいは経っているのだとか。
すごいなぁ。
こんなふうに、金澤の良さを残したまま、モダンな感性と世界の風で創られた空間。
ぜひぜひお出かけくださいね。
注: ただし、要予約。とっても人気です。
お店情報
『respiracion』(レスピラシオン)
石川県金沢市博労町67
Tel 076-22-8681
お車でお越しの際は近隣コインパーキングを利用くださいね
営業
月〜木 お昼 11:30〜15:00 (ラストオーダー15:00)
夜 17:30〜24:00 (ラストオーダー23:00)
金土休前日 17:30〜25:00 (ラストオーダー24:00)
日曜日定休日
↓お店のホームページ
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