
今回、カナザワ女子@食レポ部メンバーが持ち寄ったのは、金沢で手に入るお気に入りの「マカロン」です。
カラフルで、すべすべ・つやつやのかわいらしいルックス。
サクッと崩れる表面の歯ごたえに反して、中の層はねっとり噛みごたえのある独特の食感。
意外とどっしり存在感のある甘み。
マカロンは大人から子供まで、みんな大好きなかわいい焼き菓子です。
そんなマカロンの魅力は、なんといってもそのシンプルさ。
それゆえ、アーモンドと卵白と砂糖で作るベースが決まれば、あとは自由にアレンジできるのです。
お店の個性もこだわりも、はっきりと表れます。
金沢でもおいしいマカロンを取り扱うお店が増えてきました。
そんなわけで、今回はみんなでマカロンを持ち寄って、あらためてそのおいしさを再発見!しました。
目次
お店によってアレンジ様々。多様なマカロン
2000年代に入ってから人気に火が付いたマカロンは、洋菓子の中では比較的新参者といえるでしょう。
それでも今では、クッキーよりはよそ行きでケーキよりは手軽、お洒落な洋菓子としてすっかり人気は定着しています。
その魅力は、なんといってもアレンジ自由な懐の深さ。
卵白とアーモンドと砂糖(あるいはハチミツ)をベースに焼き上げるシンプルな製法だからこそ、どんな素材も受け入れて無限のバリエーションを生み出すのです。
だからどの菓子店でも、職人さんたちが工夫を凝らし、さまざまなアレンジを加えて独自のマカロンを生み出しています。
持ち寄ったマカロンは、地元の厳選素材を利用したもの、ポップなデザインで目を引いたもの、フランスの伝統菓子を受け継いだものと、それぞれの店のこだわりが垣間見えるラインナップとなりました。
石川の特産品×本場フランス菓子「ラ・パンテュール」
2018年11月に金沢市泉野出町にオープンしたフランス菓子のお店「ラ・パンテュール」。石川の特産品(加賀野菜や加賀棒茶など)を使ったケーキや焼き菓子を作っているお店だ。
今回、がるこね食レポ部で食べてみたのは、マカロン3種。
加賀棒茶、金沢みそ、中島菜。中島菜を使ったお菓子なんて珍しい!
見た目はふんわり厚みがあって、普通のマカロンよりコロンとしている。色も素材の自然な色が出ている感じだ。
そして一口食べると、ひとつひとつの素材の味が忠実に再現されていることに驚く!
素材ごとに外皮の固さなども変えていて、素材の味わいを最大限に引き出そうというこだわりが感じられる。
中島菜はお店では抹茶に似た感じだと聞いていたが、実際食べるとしっかり中島菜の風味が感じられた。マカロン独特の外皮のねっとり感も本場フランス仕込みという感じだ。
金沢みそは口に含むとまず、みその塩味を感じる。そのあと、みそ特有のあまさを感じ、それは塩キャラメルの感覚と似ている。麹みその味がする、皮がもちっとしているという意見も多かった。
加賀棒茶もはじめは思ったほど棒茶の味がしないかな、と思いきや!食べ終わった後、舌の上にしっかりと加賀棒茶を飲んだあとの茶葉の苦みが再現されていてびっくり!
どれも期待を裏切らない珠玉の一品だった。
金沢のおみやげに今1番おすすめしたい洋菓子だ。
- マカロン 税抜417円
- ラ・パンテュール http://www.lapeinturegaleriecafe.com/
子供から大人まで楽しめる可愛いパティスリー「ジロンボ」
金沢の街中からちょっと離れたところにある、パティスリー「ジロンボ」
手作りのケーキや焼き菓子が美味しいお店。
キャラクターケーキも販売している「ジロンボ」はマカロンも可愛い!
通常のマカロンよりひとまわりくらい大きいマカロンは、一口で食べられない大きさで、カエルはどこから食べようか悩んでしまう(笑)
ラズベリー・チョコレート・キャラメルアーモンド・無花果・抹茶・ラムレーズン・紅茶(2019年8月)
どれも可愛くて1つには絞れません。つい全種類購入したくなる。
可愛いカエルの抹茶マカロン…苦みのない抹茶で子供から大人まで楽しめる味
定番のチョコレートマカロン…マカロン?というよりダックワーズっぽく感じる。ザクザク感が美味しい。
夏らしい可愛いデザインの無花果マカロン…ワインの味がほのかに感じる大人の味のマカロン
など、マカロン1つ1つが楽しめる味になっています。どれも見た目に負けない美味しい味で、お子様と楽しみながら食べてほしい可愛いマカロン
- マカロン 税抜き 220円
- パティスリー「ジロンボ」 http://www.gironbo.com/index.html
ビーントゥーバーのショコラティエ特製マカロン「サン・ニコラ」
野々市市のサン・ニコラといえば、地元では有名なショコラトリー。
チョコレートの本場ベルギーで修行し、ピエール・マルコリーニのベルギー本店オープニングスタッフでもあった藤田雅秋ショコラティエが作るマカロンとはいったいどんな味わいなのか!
期待値Maxで味わう。
購入したのは8月の下旬(2019年)。この日、店頭に並んでいたマカロンは7種類。
このうち、「ショコラ」「ライム」「パッション」「ペッシュ」を試食した。
「ショコラ」はもう言わずもがな。フィリングのダークチョコレートガナッシュとマカロンのさっくりした食感が相まって口の中に広がるのは幸せ! ←大げさではない
濃厚でビターな「ショコラ」は、コーヒーや紅茶はもちろん、洋酒と一緒に食べても良さそうな大人の味わい。
フルーツの名を冠した「ライム」「パッション」「ペッシュ」は、フィリングがガナッシュベースなのに、驚くほどそれぞれのフルーツ感が強い。
「ライム」はさわやかな酸味、「パッション」はパッションフルーツの甘酸っぱさと芳醇な香り、「ペッシュ」(フランス語で桃)は鼻に抜ける香りがもはや桃そのもの。
もちろん、フルーツを感じた後には、ガナッシュの味わいを堪能できるのは言うまでもない。
香水に例えると、フルーツ感はトップノート、ガナッシュはたたみかけてくるミドルノートからラストノートといったところか。
これで一つ200円。どこかの家具店ではないけれど、お値段以上どころか、お値段の倍以上を実感できること間違いなし! のマカロンだ。
18℃以下で保存、賞味期限7日間
- マカロン 200円(税別)
- サン・ニコラ http://www.st-nicolas.co.jp/
「パティスリー・ラフィネ」のサクサクマカロン
金沢市松村にある「Patisserie Raffine(パティスリー・ラフィネ)」の色あざやかなマカロン。
マカロンの生地がサクッとしていて、普通のマカロンよりも軽い食感で食べやすい。
しっかりと素材の味がたっていて、大人向け洗練された味わいでなコーヒーと一緒にじっくり味わいたいマカロンかな。
ラフィネさんには、プレミアムマカロンというシリーズがあり、こちらは2色のマカロンになってます。
中には、
・加賀棒茶レモン
・ゴマ大野醤油
という金沢の食材を使った「和」のマカロンもありました。
残念ながら「加賀棒茶レモン」は売り切れていたのですが、「ゴマ大野醤油」を頂いてみると、醤油の風味が広がったと思ったらしっかりとゴマが練りこまれたクリームが口に広がり、和風なのにマカロンというなんとも不思議な味わい。
これは、かなり「加賀棒茶レモン」も気になりますね。
- マカロン:180円
- プレミアムマカロン:220円
- パティスリー・ラフィネ:https://patisserie-raffine.com
「ジュブランサ」扱いのマカロン「ムッシュー・ジー」
金沢市笠市町にある「ジュブランサ」は、2019年3月にオープンした洋菓子のセレクトショップ。
ここで、富山在住のフランス人パティシエ、ジョスラン・ランボさんが経営するマカロン・フランス菓子専門店「ムッシュー・ジー」のマカロンを取り扱っています。本店以外では唯一の取扱店ということで、オープン時には各方面から注目を集めました。
「ムッシュー・ジー」は、金沢のスイーツ好きがわざわざ富山まで買いに行くほど、いやもっと言えば日本中から引き合いが来るほど、注目のパティスリーです。
「フランス菓子の今」と地元の食材のコラボレーションに挑戦し続けるシェフによる、野心的で先鋭的なマカロンは、8月現在で27種類。新作も随時追加されるそうです。
今回は、その中から3種類を試食しました。
マカロン生地の、口の中でふわっと蕩けるような食感はどれも共通していました。間にはさんだフィリングは、厳選したホワイトチョコと、地元産の各素材を絶妙に合わせて作ったもの。素材の香りがしっかりと立っていて、鼻の奥に「本物」を感じました。
最初に食べた「カシス」は、果肉の粒を噛みしめる食感と、口に広がるベリー感の酸味と濃厚なホワイトチョコクリーム。
「抹茶」は、トロっとしたフィリングに、ほろ苦くて甘みが後を引く茶葉の味が溶け込んでいました。
店名と同じ「ムッシュー・ジー」は、富山産のリンゴと薫り高いシナモンが溶け合って、大人のスイーツに仕上がっています。
- マカロン 330円(税別)
まとめ マカロンとともに、地元のいいものも再発見
金沢でおいしいマカロンを……。
そういわれても、あまりピンとこない人が多いかもしれません。
意外なことに、菓子どころといわれる金沢のわりには、マカロンブーム全盛時にはあまり盛り上がっていなかった…というのが、金沢在住のがるこねメンバーたちの実感です(あくまでも当社比)。
確かに、日本定着してさほど経っていないフランスの伝統菓子マカロンが、甘味にうるさい金沢人に受け入れられるには、少し日が浅かったかも。
和菓子はもちろん、チョコレートでもアイスクリーム・シャーベットでも常に消費量全国上位につけている金沢市では、全国的なブーム当時、逆にマカロンの付け入る隙なしという状況だったのかもしれません。
でもそこは、洋菓子・和菓子ともに高いレベルにある金沢のこと。
使える素材の宝庫、そして舌の肥えたスイーツ好きが集まる金沢で、マカロンがおいしくならないわけがない。
今回食レポ部メンバー5人のお気に入りを食べ比べることで、あらためてマカロンのおいしさを再発見することになりました。
同時に、マカロンを通してそれぞれのお店のこだわっているところも知ることができました。
あと、食べ比べて再発見したこと。
小さくて軽いと侮るなかれ。
結構胃に来るぞ、マカロン。
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