【カナザワ女子@食レポ部】全国屈指の和菓子処 金沢自慢の上生菓子5選+1

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金沢は菓子処であると同時に「茶道王国」と呼ばれるほど茶道の盛んな土地。

その歴史は加賀藩主 前田家当主が宗和流創始者・金森宗和の嫡子七之助方氏や裏千家の始祖千仙叟宗室を招いたことから始まったと言われています。

現在でも金沢をはじめ石川県では、茶道のをたしなむ人が多く、幼稚園や小学校でも茶道教室が開かれるのは珍しくありません。

 

そんな金沢の文化を敬って(というほど大げさなものではないのデスけど)

今回のカナザワ女子@食レポ部は、茶席に欠かせない上生菓子の食べ比べです。

がるこねカナザワ女子厳選の5店舗プラス、百万石まつりの時期にだけ販売される特別な和菓子をご紹介します♡

目次

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上生菓子っぽくない?「茶菓工房たろう」の上生菓子

「茶菓工房たろう」の上生菓子は月ごとに変わります。

そして、上生菓子は弥生本店でしか購入できず、発送もしていません。

もうそれだけで、貴重な気がします(笑)

 

昔ながらの和菓子屋さんではない分、現代的な要素も取り込んだ和菓子のお店。

上生菓子も少し変わっている気がします。

「水無月」は写真の3品

 

他のお店と比べても色合いがちょっと違う。

食べてみても、1つ1つ個性があります。

 

せせらぎ(緑色)

ちょっとしっとり系の餡で甘さは抑えてる感じ

桜桃(ピンク)

中はしろあんで、ほのかに甘い

外は果物系の酸味があるような…。

雨音(青色)

周りのゼリーが想像より硬めです。

その食感が口の中で良くて、中の黒こしあんと合います。

 

上生菓子というとお抹茶に合わせてという感じですが、「茶菓工房たろう」の上生菓子は珈琲や紅茶にも合いそう。

 

他の羊羹や夏限定の「夏たろう」もお勧めなんですが、それは別記事で♪

 

「茶菓工房たろう」 https://www.sakakobo-taro.com/index.html

 

上生菓子 各220円(税別)

明治21年創業の老舗 越山甘清堂

明治21年創業の老舗。
金沢で「越山」の名を知らない人はいないと言えるくらい、
地元の人々に愛されている。

昔ながらの製法を守り続け、
金沢ならではの和菓子を創り続ける。

越山のあんこは定評がある。
しっとりとなめらかで、程よい甘さ。
良質な小豆を使い、妥協のない「あん」を作り続けている。

「あん」を分けてもらいたいという甘味処からの要望を頑なに断り続けていると聞いた。

越山の「あん」は生命線。
守り続けたものを安易に譲ることはしない。
門外不出の矜持。

その「あん」を堪能できる上生菓子は、
決して華美な色合いを模してはおらず、
茶の湯と共に育まれた侘寂を感じさせる。
加賀友禅の色合いを髣髴させる。

つまり、越山の上生は金沢の伝統文化なのだ。

ぜひ濃茶を点てて味わっていただきたい。

越山甘清堂本店には、上生菓子と濃茶を味わえるカフェがあります。

越山甘清堂 https://www.koshiyamakanseido.jp

上生菓子 250円(税込)〜

まるで花が咲いたかのような彩り鮮やかな上生菓子 田中屋

明治38年(1905年)創業、100年を超える老舗和菓子屋「田中屋」のつくる上生菓子は見た目も可愛く色合いもなんとも可愛らしいです。
紫と白に色付けされたそぼろ餡で作られた「紫陽花」。
見た目も涼やかで、またちょこんとついた葉っぱが可愛いですね。
「きんとん製」

ピンクから白へのグラデーションが美しいお花の練り切り。
これは「芍薬」と銘がついてました。
中央から広がる花びらの感じが素敵。
見事な職人の手仕事ですね。

和菓子「田中屋」さんは、金沢ではなく石川県白山市(旧松任市)にあります。
松任駅から徒歩10分弱。
金沢の和菓子屋さんに比べるとネームバリューはまだそれほどかもしれませんが、地域密着の地元に長く愛されてる素敵な和菓子屋さんです。

<店舗情報>
和菓子「田中屋」
〒924-0873 石川県白山市東新町1
076-276-1127

営業時間:(月-土)8:00~19:00、(日)8:00~18:00
定休日:なし

http://tanakaya.co.jp

懐紙の上でこそ輝く正統派の上生菓子 御菓子司 水本

兼六園から徒歩15分ほどの金沢市暁町にある水本は、こぢんまりとした店構えながら茶道の世界では有名な名店。

その名店の上生菓子をいざ実食!

 

姿は、どちらかと言えば素っ気ない。

サイズは、今回食べ比べた数店の中では大ぶり。どっしりとした印象がある。

味は、甘みはしっかりと強め。季節の風物をかたどっているが、例えばフルーティな香りや風味はプラスされていない。というか、甘みをしっかり感じられるように風味の強いものは使わないのだろう。

とはいえ練り切りはどこまでもなめらかで、包み込まれたあんには荒く潰したうぐいすあんや粒あんなども使われていて、食感も十分に楽しめる。

 

一番見てもらいたいのは、一見素っ気なく見えた水本の上生菓子が、懐紙の上に移した途端に輝き出すこと。古い日本画や友禅模様に通じる省略の美が水本の菓子にはある。

強く感じた甘みも、抹茶の風味と香りを引き立てる。

 

つまりは、水本の上生菓子は正統派すぎるほど正統派な茶会用の菓子だということ。

食べる際には、是非! 是非、懐紙を使って食べて欲しい。

 

今回食べたのは、

ひとつは「落し文」。

落し文とは、そもそも広葉樹の葉を筒状に巻いて巣にし、中に産卵するオトシブミ科の昆虫の総称。雅な時代には、この筒状の葉を、人目をはばかる手紙や恋文などを直接渡さず渡したい人の近くに落として拾わせる置手紙に見立てて落とし文と呼ぶようになったのだとか。俳句でも初夏の季語として使われている。

 

もうひとつは「紫陽花」。

「移り気」の花言葉を持つアジサイの憂いを紫をアクセントに淡い青と白で表現し、花びらを塗らす雨を錦玉(寒天ゼリー)であらわした(と勝手に思っている)しっとりとした菓子。

あえてお天気の悪い日に、その空模様を楽しみながら食べたい。

 

※webサイトは残念ながらありません(><)

 

上生菓子 一個250円前後(税抜き)

老舗の貫禄 森八

創業から390年。金沢を代表する老舗菓子メーカー「森八」の銘菓と言えば、日本三銘菓のひとつに数えられる落雁「長生殿」が筆頭ですが、上生菓子も負けず劣らずのクオリティ。

商品は二週間ごとに入れ替わり、季節の移り変わりを目と舌で感じさせてくれます。通常の季節もののほかに、その時期のイベントやお祝い事にちなんだ品が加わることもあります。

どれも熟練した職人の技で四季折々の風景、自然の造形、人の営みを切り取って命を吹き込まれた、まさに和菓子の王道。 今回、五月末の「がるこね試食会」では三種類の上生菓子を試食しました。

写真右から「青山緑水」の五月にふさわしい「瀬音」、この時期に盛りを迎える「芍薬」、そして初夏の城下町を彩るイベント「百万石まつり」にちなんだ「加賀てまり」。

どれも初夏らしいさわやかな色合いのです。加賀友禅のぼかしを思わせる上品な色のグラデーションは、さすが金沢の老舗菓匠の技術とセンス。 特に百万石まつりをイメージした「加賀てまり」は、かわいらしい白地の手毬に黄色・緑・紫が溶け合うように乗って、まず目を楽しませてくれます。

「加賀てまり」と「芍薬」は黒こし餡。小豆の香りは控えめで、どちらかというとあっさり・さっぱりした甘さです。 「瀬音」は梅餡。実りの季節を待つ梅を、少し先どって香らせるところが何とも小粋です。 三点とも今回試食した上生菓子の中では、しっとりとなめらかで、いちばん王道感があったように感じます。

 

「瀬音」「芍薬」292円、「加賀てまり」367円。

【高木屋】百万石まつり期間限定のかわいい和菓子「珠姫てまり」

今回のテーマ上生菓子とはちょっとずれますが、ちょうど百万石まつり前ということでお店に並んでいたおまんじゅう「珠姫てまり」をご紹介します。

 

「珠姫てまり」とは、金沢百万石まつり(今年は5月31日~6月2日に開催)の前後約1週間に金沢市内の和菓子屋25店舗で販売される期間限定の上用まんじゅう。

見た目はどのお店も似ていますが、そのお店ごとのこだわりで中のあんこなどは少しずつ違っています。

 

わずか3歳で徳川家から加賀藩3代藩主前田利常公にお輿入れされた珠姫様。

嫁入り道具の中にあったてまりで遊ぶのが大好きだったという微笑ましくも切ないエピソードがあります。

そんな珠姫様をイメージして作られたおまんじゅうが「珠姫てまり」です。

 

白いおまんじゅうにピンクと水色のてまり麩と金箔があしらわれていて、てまりで遊ぶ珠姫様の可愛らしさと優雅さ、華やかさを表現しているそうです。

 

近年、観光客にも大人気の和菓子「紙ふうせん」でお馴染みの高木屋の「珠姫てまり」は、しっとりもちもちした皮とあっさりした甘さのこしあんが特徴。

 

百万石まつりの期間限定和菓子なので、確実に食べたい方は予約がおすすめです!

 

百万石まつりの時期に珠姫様へ思いを馳せながら「珠姫てまり」をいただいてみてはいかがでしょうか。

 

高木屋 http://www.takagiya.jp/

「珠姫てまり」1個    162円(税込)

6個入り1080円(税込)

まとめ と和菓子豆知識

いかがでしたか。

洋菓子店よりはるかに和菓子店の方が多いと言われる金沢だけあって、どの店もそれぞれに特徴的で味わい深い。日頃、食べ慣れていると思っていた私たちにも新たな発見がありました。

 

最後に和菓子店の豆知識。

和菓子店には「菓子司」と書かれているお店がありますよね。

菓子司は、現代風に言えば「菓子屋」という意味なのですけど、昔は、菓子司を名乗る菓子店というのは「御菓子を売る商売。お菓子ではなく御菓子(おんかし)。御菓子はフォーマルな場、贈答品やおもてなしの席で用いられるもので、誰もが食べられるものではなかった」のだそうです。「司」の文字には役所の意味があるように、特別な身分の職人だけが名乗ることが許されていたのだとか。

もちろん現代では、菓子司を名乗るのに誰の許可も必要ありませんが、それほどのプライドを持って菓子作りをしているんでしょうね。おいしいはずだ♡

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この記事の著者

がる猫

がる猫

女性のための情報発信サイト「がるこね(girlcone.com)」に生息する好奇心旺盛な猫。女の子。
自慢の長いしっぽは好高感度で全方位なアンテナ。
世の荒波を軽やかに乗り越え、しなやかに楽しく生きるイイオンナを目指している。
必要な努力は惜しまないけれど、不要な労力を蹴散らすための情報収集も怠らない。

「にゃん」と鳴かないと噂されているが真相は謎。

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