金沢”和活部” 「着物で2泊3日のお江戸旅行」 その⑤ 2日目はデビッド・ボウイと大相撲・下

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20170108東京2日目大相撲3

千秋楽終わる前までに、大相撲観戦までの記事をアップしたい・・・

そんな目標もむなしく、15日目が終わり結果を見ながら、初日の観戦記を書いているという体たらく。

あの興奮は、もう2週間前のことになってしまったのね。
おめでとう! 稀勢の里。

それでも、とにかくあの瞬間に立ち戻り、今回のメインイベント、「加賀友禅で石川の郷土力士を応援する」を果たした喜びを、記事として残すことにします。

目次

ちゃんこ屋が並ぶ両国駅前の飲食街で、あえてとんかつ

何気なく入ったとんかつ店だったけど

お昼は夫と義弟と三人で、両国駅周辺で適当なお店を探しました。
さすがに国技館のお膝元。軒を連ねるように、ちゃんこの看板が立ち並びます。

「でも気分的にはちゃんこ鍋ではなくて、もっと何か違うのがいいなぁ」
ということで、歩いているうちに見つけたとんかつのお店に何気なく入ってみました。

 

 

お昼少し前だったのですが、すでに3組ほど並んでいて、待ち時間は2、30分くらいとのこと。

他を探すのも面倒だし待ちましょうということで、お昼はとんかつに決定。

このお店が、マスコミや有名ブログなどで何度も取り上げられている三元豚のとんかつで名高い「はせ川」さんだったとは・・・。

口の中でとろけるヒレカツ

ジャズが流れる店内でいただいた、ヒレカツ140グラム1500円

びっくりするくらい美味しかった!!!

ランチはさっと済ませてすぐに国技館に入るつもりだったのに、こんな美味しいとんかつと出会ってしまってほんとごめんなさい。

そんなわけで、写真も撮っていません。
せめて一口食べたときの感動を、言葉で描写してみます、ライターですから!

えー、からっと揚がった衣をサクッと噛みきった瞬間、内側からほんのり甘くてジューシーな肉汁がジワァーっと口に広がり、とろけるような肉の食感が後からついてくる・・・・まー、なんてありきたりな描写でしょう。

 

■はせ川
東京都墨田区両国3-24-1 両国尾崎ビル103号

TEL 03-5625-2929

営業時間 11時30分~14時30分、17時~22時30分
無休

加賀友禅で郷土力士を応援

枡席狭すぎ対策

そうこうしているうちに国技館に到着。

加賀友禅を着るようになって以来ずっとやりたいと思っていた、「加賀友禅を着て遠藤を応援する」が、いよいよ実現するのです。

あ、もちろん輝も。付け足しではなく、ほんとうに、最近ますます力をつけてきた、取り組みが楽しみな力士です。
(勝ち越しおめでとう!)

館内に入ると、すでに十枚目の土俵入りが終わったところでした。
私たちの席は、西の真ん中あたりの枡席です。

この位置にいると、立ち合いで力士の肉と肉がぶつかり合う音や、そこで発する声までリアルに聞こえてきて、臨場感バツグンです。
相撲の醍醐味は枡席で・・・といわれますが、まさに。

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ただこの枡席、予想以上に狭い!
小柄な私と義弟、普通サイズの義母、細身の夫という四人組でも、スペースはいっぱいいっぱい。
荷物を置いてしまうと、とても足は伸ばせません。

 

テレビで場内の様子が映し出されると、びっしりと人で埋まって見えますが、その渦中に身を置くと、こんなに狭い思いをするのですね。

ここで数時間の間、身を縮めて土俵を見続けるのですから大変です。

正直なところ、あんまりきもので行って楽な所ではないと思います。

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まず正座が続かないと厳しいかもしれません(偉そうに言いますが、そういう私も、1年間お茶を習ってようやく何とか座れるようになったのでした)。

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結論 大相撲観戦には、
① できるだけラフな恰好で

② 荷物をコンパクトにして

③ 小柄な人を誘って行く

全然たいした解決法ではありませんでしたね。

江戸の昔から続く伝統文化は、当時の人々の体格を基準にいろんな寸法が決まっているのかもしれません。

 

神に選ばれし大男たちが命の限りをぶつけ合う神聖な場に立ち合うのですから、見守る我々は身を小さく収めて、固唾をのんで観戦させていただきましょう。

 

加賀友禅で応援することにこだわる理由

2年半前から、地元金沢で「加賀友禅大使」を拝命し、以来、さまざまな場所に加賀友禅を着て立ち並び、訪れる人々をお迎えしてきました。

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その中で日々感じさせられるのは、「きものの持つ力」。それは、人の思いの力と言ってもいいかもしれません。
きもの姿でお出迎えすると、訪れる人はみんな笑顔を返してくださいます。
返ってきた笑顔を見て、こちらもまた力がわいてきます。

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特に、昨年10月に開催された「第二回金沢マラソン」での応援。

スタート地点のすぐ近くの沿道に、加賀友禅大使が並んで応援したのですが、ランナーたちが嬉しそうに手を振り替えしてくれた光景が、忘れられない思い出として心に焼き付いています。

全国から集まった市民ランナーの皆さんの中には、一瞬足を止めて私たちとハイタッチしたり、写真を撮ったりしていく人もいました。

新聞やテレビにも大きく取り上げられました。

もちろん、沿道の応援はどんな形でも嬉しいし、力をもらえます。

でも、加賀友禅姿の応援が注目を集め、ランナーに喜ばれたのは、やぱりきものの持つパワーが強力だったから。

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ことほどさように、加賀友禅には人に力をみなぎらせる不思議なパワーが宿っていると私は信じているのです。

加賀友禅で郷土力士を応援をしたい。

単にきもの姿で日本文化を楽しむという以上に、ハレの衣裳で贔屓力士に声援を送ることには、自分自身をめいっぱいに充電して、パワーを送る意味があります。

満員御礼の垂れ幕の下、たとえ詰めかけた観客全体の何千分の一ではあっても、めいっぱいのパワーで応援する。その高揚を経験したかったのでした。

 

●輝 ●遠藤

そうやって気合いいっぱいに応援したのですが、残念なことに、両力士ともかなりあっさり黒星でした。

遠藤は豪風から突き落とし。

輝は蒼国来と対戦してこちらも突き落とし。

はるばる金沢から両国に出向き、朝は1時間かけて着付けとヘアセットして、ありったけのパワーを込めて声援を送ったけど、勝負は一瞬。

これはもう、仕方ないことなのですね。

土俵上の力士が毎日毎日血のにじむような稽古をして、準備を重ね、この一番に挑んだ結果がこの一瞬なのです。

にしても遠藤、今場所も負け越しかぁ・・・。

思いもかけず,天覧相撲

厳粛さと愛され感がハンパない!

国技館に着いてから知ったのですが、初場所初日のこの日、天皇皇后両陛下が国技館にお出ましになりました。

初場所の初日に両陛下がお越しになるのは5年ぶりなのだそうです。

なんてラッキーなことでしょう。

観覧の客が全員立ち上がり、会場は大きな拍手と歓声に包まれます。

2階正面のロイヤルボックスにご入場された両陛下は、ゆっくりと会場全体にお手を振られ、ご着席になりました。

その前からずっと、会場全体に通る大きな声で力士に声をかけ続けていたおじさんが、

「天皇陛下-、いつまでもお元気でーー!」
と叫ぶ声が、ひときわ響きわたり、会場から笑いがこぼれます。

陛下がご観覧となると、お相撲さんたちにもきっといつもと違う緊張感があるのでしょう。

ご入場直後の取り組み、妙義龍と琴勇輝戦では、体を一回転して土俵際に残った琴勇輝がすくい投げで逆転勝ち。

気合いを感じました。

両陛下はその後の上位力士の取り組みを観戦され、弓取式をご覧になってご退場されました。

もちろん、観客は総立ちでお送りします。

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別に陛下のお目にとまるわけではないのだけど、それでもきもの着てこの場にいてよかったと思いました。

 

おめでとう輝、がんばれ遠藤

装束いろいろ

取り組みの合間に、ロビーから売店まで、いろいろ見て回りました。

番付が下の取り組みの間は、場外に出てブラブラ歩いている観客も多く、売店も賑わっています。

浴衣を着た若い力士たちや、忙しそうに立ち回る呼び出しさんの姿もちらほら。

テレビで時々映る「なとり」とか「紀文」とかを背負った装束を直に目にすると、何となく感慨深いものがあります。

通用口の外では、赤ちゃんを抱っこして写真を撮るお相撲さんもいます。

初場所ということもあって、きもの姿の女性もちらほら目につきます。

歌舞伎座と違って、相撲観戦はもっと気楽な紬や小紋、ウールの装いが圧倒的でした。

 

 

おみやげに、力士のイラストを描いた絵葉書を購入しました。

遠藤はいろんなパターンの絵柄が売られていて、人気のほどがうかがえます。

絵になるとやっぱりかわいいな、遠藤は。

売り場のお姉さんが

「きもの、ステキだね」

と声をかけてくれたので、「石川県から遠藤と輝を応援するために、加賀友禅で来たんですよ」
と答えました。

「遠藤の絵葉書はこんなにあるのに、輝のはないね」

と聞いてみると

「もうあと少し、がんばってもらわないとね」

とのこと。

がんばれ輝!

初場所おわって

更新が遅くなってしまい、初場所の千秋楽も終わった今、振り返ると西前頭四枚目の遠藤は七勝八敗の負け越し、東前頭十一枚目の輝は八勝7敗の勝ち越しで終わりました。

今回、会場に行って実際に観戦したことで、テレビではわからないいろんなものが見えてくることがわかりました。

そして、テレビで観戦した方がわかりやすい部分があることもわかりました。

ともあれ、当初の目的「加賀友禅で郷土力士の応援をする」は貫徹しました。

次はいつ来ましょうか。

・・・宇良が幕内力士になったときかな(それか!)

金沢”和活部”「きもので2泊3日のお江戸旅行」 その⑥ 旅の最終日、サプライズと明治神宮 に続く

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この記事の著者

Kumi

Kumi

金沢在住。単行本を中心に原稿を書いているフリーライターです。
日本中の「すごい人」に会って話を聞き、記事を書き、書籍を作ることを生業にしています。

着物、お茶、和の文化にハマり始めた遅咲きビギナー。
金沢"和活部"を立ち上げ、和文化の楽しみ、金沢の魅力を発信していきます。

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