
初詣にはいつもどこにお参りに行きますか?
特に決まってないという方も、必ずいく場所が決まっているという方、あるいは行かないという方もいるかな、・・・などなどいろんな方がいると思います。
ただ私は物心つく頃には、初詣には「白山さん」に行く、というのが当たり前だったので、もう今ではたとえ友人らと「白山さん」じゃない神社に初詣に行っても、「白山さん」に行かないと、なんかスッキリしないというか、気持ち悪いというか、落ち着かないというか・・・
そんなわけで毎年必ず、たとえ三が日過ぎてても「白山さん」に行きます。
そのくせ「白山さん」に祀られている神様をそういえばよく知らないなと思ったので、今更ではありますが、「白山さん」について調べてみました。
目次
北陸鎮護の大社 白山本宮・加賀一ノ宮 白山比咩神社
白山比咩神社は、全国に約3,000余社あるとされる白山神社の総本宮です。
また、加賀の国の一ノ宮としても知られており、地元の人には「白山(しらやま)さん」と呼ばれて親しまれています。
白山さんの歴史
白山さんの創建はなんと紀元前‼︎
創建は、崇神天皇(すじんてんのう)7年、紀元前91年。なんと2,100年以上の歴史があります。
白山さんの由来書?でもある「白山大神宮御鎮座伝記」によると、船岡山(白山市八幡町)に白山を遥拝する「まつりのにわ」の神地として、白山比咩神社の社殿を創建したのが始まりと伝えられています。
白山さんは手取川の氾濫のため2度も遷座
応神天皇(おうじんてんのう)28年、西暦297年に、手取川の河畔「十八講河原」へ遷ったのですが、手取川の氾濫のせいでちょいちょい社地が崩壊します。
そのため霊亀2年(716)に、手取川沿いの「安久濤の森」に遷座します。
白山さん室町時代に焼失
なんと文明12年(1,480)に、白山さんは大火事により、本殿が炎上し、40余りの堂塔伽藍がことごとく焼失してしまいました。
その後、末社三宮の境内が鎮座していた現在の場所に遷りました。
白山さんのご神体は白山
白山さんは富士山・立山と並ぶ、日本三名山の一つ、霊峰白山をご神体として祀っています。
白山は石川、福井、岐阜、富山の4県にまたがっています。
白山は平安時代の都人の憧れの地
北陸は『日本書紀』の時代には「越の国」と呼ばれていました。
白山はそこにそびえる「白き山」という意味を込めて、古くは「越のしらやま」とも呼ばれていました。
白は、昔から変わらず神聖な色なんです。
平安時代には、白い山の「越のしらやま」は都人にとって憧憬の山となり、「古今和歌集」で有名な歌人・紀貫之も和歌に詠んでいます。
「思ひやる越(こし)の白山(しらやま)知らねども 一夜も夢に越えぬ夜ぞなき」紀貫之
白山を開山したのは泰澄大師
白山を開山した人物は、役の行者につぐ修験者として有名な泰澄大師です。
養老元年(717)6月18日に泰澄が初めて白山に登頂し開山しました。
翌年には山頂に奥宮を建立します。
泰澄大師の白山開山以来、白く、神々しい神の山は人々の憧れとなり、白山信仰は急速に全国に広まりました。
白山さんの御祭神は三柱
白山さんの御祭神は白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)=菊理媛尊(くくりひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の三柱。
白山比咩大神(菊理媛尊)
白山比咩大神は菊理媛尊と同一神とされています。
菊理媛尊は「日本書紀」に出て来ます。
菊理媛尊の登場シーンは有名な黄泉比良坂
「国生み」と「神生み」で有名な神話、伊奘諾尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)のお話で菊理媛尊が登場します。
ーーー
伊弉冉尊(イザナミノミコト)が火の神を出産した時のやけどで亡くなってしまいました。
悲しみにくれた伊奘諾尊(イザナギノミコト)は、死の国である「黄泉の国」へ妻を迎えにいきます。
しかし!
すでに黄泉の国の住人となっていたため、醜く変わった妻の姿を見て伊弉諾尊(イザナギノミコト)は逃げ出してしまったのです。
当然、怒った伊弉冉尊(イザナミノミコト)は夫の後を追います。
黄泉の国から逃げ出そうとした伊弉諾尊(イザナギノミコト)と、それを追ってきた伊弉冉尊(イザナミノミコト)が黄泉の国の入り口の黄泉平坂(泉平坂・ヨモツヒラサカ)で言い争いをします。
まさにその時、突然、菊理媛尊が現れ、両神の言い分を聞きうまくとりなします。
菊理媛神が伊弉諾尊(イザナギノミコト)に何かを言って、伊弉諾尊(イザナギノミコト)はそれを聞いて、菊理媛尊を褒めて、黄泉の国から現世へと帰りました。
それで伊弉諾尊(イザナギノミコト)が無事にこの世に戻ることができたと言われています。
ーーー
という話なんですが、菊理媛尊が伊弉諾尊(イザナギノミコト)に何を言ったのかは書かれてないんです。しかも、なぜそこに菊理媛神がいるのかも書いてないんですね。
なので菊理媛神が実際にどういう神様なのかはよく分かりません。
ただ、
伊弉冉尊(イザナミノミコト)の死後、わざわざ黄泉の国にまで迎えに行ったにもかかわらず、伊弉諾尊(イザナギノミコト)が変貌した妻の姿にビビって逃げ出した時に、2柱の神の仲裁をし、仲直りさせたということで、そのことから縁結びの神として崇敬されています。
菊理媛尊は縁結びの神様
伊弉諾尊・伊弉冉尊という超有名な夫婦喧嘩を仲裁した菊理媛尊は、おそらく最強の縁結びの神様ですね。
ちなみに神名の「ククリ」は「括り」の意味で、伊奘諾尊と伊弉冉尊の仲を取り持ったことからつけられた神名でしょうか。
白山さんのご祭神、菊理媛尊は「和合の神」「縁結びの神」としても崇敬を受けています。
白山さんにはイザナギ・イザナミも御祭神として祀られてるよ
なんと白山さんには、菊理媛尊とともに伊弉諾尊・伊弉冉尊の両神も祭神として祀られています。
この2柱の神様についてはかなり有名ですね。
その内、伊弉諾尊・伊弉冉尊についても改めて調べてみたいと思います。
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白山さんの霊験
一応、白山さんのご霊験?を列挙しておきます。
- 五穀豊穣
- 大漁満足
- 開運招福
- 家内安全
- 良縁成就
- 交通安全
- 生業繁栄
- 学業成就
- 身体健全
- 夫婦円満
- 福徳長寿
- 家運長久
- 子孫繁栄
- 神人和楽
白山さんが鎮座されているのはもちろん白山
本宮:石川県白山市三宮町ニ105-1
奥宮:石川県白山市白峰白山嶺上(白山国立公園)
ご祈祷は午前9時から午後4時までみたいです。
まとめ
調べていくと、やはり中々に奥深く、神様、おもしろいですね。
ちょっとハマりそうです。まずは「古事記」と「日本書紀」を読み返してみようかな。
そして実はまだ初詣行けてません・・・Σ(ノ□`)
あ、ちなみに今年、2017年は白山開山1300年らしいです。
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