
2日目は盛りだくさんなので、上・下に分けてアップします。
(上)は、午前中に訪れたデビッド・ボウイ大回顧展「DAVID BOWEI is」。
"和活部"といいながらブリティッシュロック?
と、思われるかもしれませんが、実はボウイと日本文化、深くつながっているのです。
目次
天王洲アイルへ、ボウイに会いに行く
Happy Birthday dear ボウイ!
デビッド・ボウイと出会ったのは、高校生のころ。NHKの「ヤングミュージックショー」でベルリン時代のボウイのコンサートを特集していて、
「なにこれ?」
とびっくりしたのが最初でした。
時は流れて大学に入り、そこで出会った彼氏が、狂おしいほどのボウイファン。
怪獣とSFとボウイの話をしてると上機嫌な人だったので、つきあい始めて以来、過去にさかのぼってボウイを聞き直す羽目に。。。
さらに時は進んでその彼氏と結婚し、何かというとデビッド・ボウイが流れる家庭を築きましたとさ。
・・・などと、誰にとってもどーでもいい自分語りをしたくなるほど、人生のある時期から、デビッド・ボウイは常に私の周辺で歌い続けてくれる人となったのでした。
そう考えると、ある意味今回の旅行で、当初の目的である結婚記念旅行の痕跡がいちばん残っているイベントが、この回顧展といえるかもしれません。
訃報を聞いた夫が、しばらくの間がっくりと力を落として魂を抜かれたように暮らしていたのがちょうど1年前。
早いものです。
この日はボウイの誕生日。そしてあと2日で一回忌。
ひと巡りでボウイのアーティスト人生を辿る
10時オープンの会場に時間どおりに到着すると、すでに長い列ができていました。
入場は人数制限があって、あらかじめ予約しておく必要があります。
だから、わざわざ並ぶ必要なんかないのに、みんなどんだけボウイが大好きなんだ。
展覧会の予約はせず、初日のミュージアムショップのためだけに来ている人も多いようで、列が二つに分かれて長く続いています。
この展覧会は、入り口で支給されたヘッドフォンを耳に当て、展示ごとに変わる音楽や解説を聞きながら、各時代のボウイを巡る趣向です。
館内を巡ると、ボウイの一生が作品の周辺や裏側も含めて甦るのです。
巨大な星の誕生から終焉まで。少しでも興味のある人は、天王洲アイルへGO!
4月9日までやっています。
ヘッドフォンで曲や声を聴きながら、展示を巡る
入り口で貸し出されたヘッドフォンは、来場者が移動するポイントごとに周波数が変わるようになっています。
各時代ごとに区切られたコーナーの、それぞれの展示物の前に立つと、そのときの音楽が聞こえてくるのです。
見たところ客の年齢層は高く、予想していたようなビジュアル系・アート系よりも、普通に年齢を重ねた一般的な社会人が圧倒的でした。
時代によって変容を繰り返してきたアーティストに、自分の過去を寄り添わせながら辿っている人も少なくないはずです。
薄暗い会場を、来場者はそれぞれ自分とボウイの世界に没入しながら漂っています。
時期によって濃淡はあっても、この世紀の大スターの人生を、ほぼ余すところなく辿った素晴らしい内容です。
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デビッド・ボウイと日本文化
売れる前、ボウイはパントマイム・パフォーマーのリンゼイ・ケンプに師事していました。
ケンプは、早い時期から日本の歌舞伎にインスパイアを受けたアーティストの一人。
彼の劇団「リンゼイ・ケンプ・カンパニー」のパフォーマンスには、白塗りや隈取り、女形による演技など、随所に歌舞伎の要素が見られます。
おそらくボウイと日本文化の出会いは,その頃から始まっていたのだと思われます。
その後、ボウイ自身がロックミュージシャンとして成功していく中でも、日本文化へのシンパシーは変わらずに根底を流れていました。
それは、今回の衣裳の展示を辿っても明かで、特に、70年代に日本人デザイナーの山本寛斎とのコラボレーションでは一目瞭然です。
ボウイが玉三郎から歌舞伎のメイクを教わったという話もよく知られています。
この「アラジン・セイン」の有名な稲妻メイクなんか、まさに歌舞伎の隈取りですよね。
旅のテーマは、華麗なる変容・・・かな
そこで、あらためて今回の私たちの旅のテーマも浮かび上がってきます。
「結婚記念日」・「馴れ初め」―「デビッド・ボウイ」―「玉三郎」・「山本寛斎」―「きもの」・「和文化」
ほら! つながった。
初期から最期までを全部追ってきて、しかもその都度自分の人生に沿った思い入れが持てるアーティストなんて、他にそうそういるものではありません。
星の誕生から消滅まで。
ボウイさん、きもので訪ねた私を星の上から歓迎してくれたかな。
おまけ
ボウイ関連の資料を探していたら、ちょっと面白い海外のサイトを発見。デビッド・ボウイの曲のタイトルを絵文字だけで表現するとこうなる?!
クイズになってます。ファンの人、挑戦してみる?
さて、地球に落ちてきた男の生涯を堪能した後は、太った男たちの熱い戦いを観戦です。
会場周辺は食べるところがないので、このまま両国に出て、まず腹ごしらえから。
雨はギリギリ降っていないけど、雲が重く垂れ込めています。夜には雨の中を歩くことになるかな。
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