金沢”和活部” 「着物で2泊3日のお江戸旅行」 その①決意・準備・出発編

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20170107東京1日目ホテルレストランランチ1

「きものを着る人」になって2年半。

いつかやってみようと思っていた、完全きもの旅行を実行することにしました。

ちょうど新年早々、◆回目の結婚記念旅行を計画していたところ。

せっかくなので大相撲と新春歌舞伎と初詣、思いっきり和を愉しむお江戸旅行を企画しました。

とは言え、3日間ずっときもので通すのは初めてのこと。

持ち物は? 防寒は?

足は痛くならない? 一日中締め付けられて苦しくない?

いろいろ不安はあったけど、金沢"和活部"はじめての東京遠征。
和服で過ごしたワクワクドキドキの3日間をレポートします。


 

目次

着物で東京、冬の旅

きっかけはデビッド・ボウイ大回顧展

昨年10月、突然夫が
「結婚記念日を少しずらして、来年の正月に東京旅行に行きませんか」

と言い出しました。

彼の目的はあれです。昨年1月10日に69歳で星に帰ったデビッド・ボウイの大回顧展「David Bowie is HERE」。
奇しくもボウイの誕生日、1月8日がオープニングとなっています。

まあ、40年間ファンをやり続けていたのですから、生誕日にして一周忌の直前、ボウイの軌跡をたどりたい気持ちはわかります。

でもそれって結婚記念旅行なんぞ二の次感あからさますぎやしませんか?

いいけどね。

私は私で、「お正月の東京かぁ・・・いつかやってみたいと思ってた「加賀友禅で大相撲初場所観戦、郷土力士応援」&「晴れ着で新春歌舞伎鑑賞と歌舞伎座のロビー徘徊」を実現できるじゃんラッキー!」と、やっぱり結婚記念日二の次感丸出しで賛成したわけです。

これこそ同床異夢、夫婦長続きの秘訣なんて、案外こんなもんかもしれません(ウソ)。

私的暗黒史・初めてのきもの旅

東京への着物旅、実は初めてではありません。

あれはまだ、加賀友禅大使になって間もない2年前の2月のこと。
石川県商工会議所が主催する「いしかわ伝統工芸フェア2015」に、加賀友禅大使としてお手伝いに行ったのです。

 

着付けも満足にできないのに、何も考えずにライター枠で加賀友禅大使に就任してしまった私。

たまたま仕事で東京出張と重なったのをいいことに、何も考えず参加したのでした。

当然ながら、着付けもヘアメイクもだめだめで、世話役の鶴賀先生はじめ、一緒に参加した大使仲間には大変な迷惑をかけることになりました。

今思い出しても冷や汗が吹き出るくらい、自分の中の暗黒史となっています。

 

ほとんど何も覚えていない(というか忘れたい)このときの経験ですが、着物で旅するしんどさと、宿泊所で着付け・ヘアメイクをする不自由さはトラウマになるほど思い知りました。

それでもいつかリベンジを・・・という思いはしっかり心に刻まれたのでした。

 

ちなみに、今年も「いしかわ伝統工芸フェア2017」は2月3~5日、東京ドームシティ・プリズムホールで開催されます。

関東の方はぜひ見に来てくださいね。

きもの旅行に必要なスキルって?

さて、今回私がチャレンジした「きものを着て2泊3日の旅をしよう!」。
これを無理なく実行するためにはどんなスキルが必要でしょうか。

 

旅を楽しむためには無理しないこと

前回の私は、着付けを習い始めてまだ日も浅く、きれいな着方はもとより、ヘアセットも自分ではできないレベルでした。
これは無謀でしょう。
ただし、このとき私はあくまで
①「加賀友禅大使」として公式のイベントに
② 訪問着と袋帯というフォーマルなスタイルで
③ ステージを含め人前に立つ役割で参加
④ 当日は前泊したホテルのシングルルームで着付け・ヘアセットを行い
⑤ 朝10時までに会場に集合
という、果てしなく高いハードルが設定されていたのでした。
これは遠方の結婚式にきもので出席するような旅ですね。
そんな場合は素直に美容室を予約しておきましょう。

目安は「街着・名古屋帯が一人で着られる」レベル

普通に考えて、きもので小旅行をするのに必要なスキルとしては、小紋や紬など、街着が自分で着付けられること。あるいは着せ付けのできるお友達が同行していればいいですね。
このくらいの段階になってようやくきものを楽しむ余裕が出てきて、とにかく着てみたい、いろんな場所にきもので出かけたい、他の人のきもの姿を見てみたい。そんな時期だと思います(自分もまさにそう!)。

今回の記事は、きもの歴2年(ただ、この2年はかなりの頻度で着ています)の私が、はじめてプライベートできもの旅をする体験談です。
同じくらいの段階にいるきもの好きさんにとっては、参考になる部分もあるかなと思います。
上級者の方々には生ぬるい内容かもしれませんが、そこはご容赦ください。

そうこうしているうちに日程決定

夫と協議の結果、

・今回は飛行機を利用
・1日目 歌舞伎座で「初春大歌舞伎」夜の部

・2日目 午前中 天王洲アイルで「デビッド・ボウイ大回顧展」
・午後 大相撲初場所観戦
・3日目 ランチの後、明治神宮参拝
という基本ラインが決定しました。

そして、ここでなぜか夫がお義母さんに連絡し

「歌舞伎とか相撲とか見るんだけど、東京いっしょに行く?」「「行く行く!」
みたいな流れに・・・。

さらになぜか、息子も歌舞伎を見ると言い出し、ここに来て当初旅の目的だった「結婚記念旅行雨」は完全消滅。
まあ、いいんだけどね。

旅の準備も楽しみのうち

きもの旅の成功はホテル選びで決まる

今回は、三連休を利用した2泊3日の旅。

正月休みが明けたばかりとはいえ、最近ますます海外からの観光客が増加中で、ホテル不足と言われる東京のこと。スケジュールは余裕を持って早めに立てました。

まずは宿の確保から。
前回の経験から、ある程度のスペースが必要だと痛感したため、今回は少し大きめのツインルームを選びました。

東武ホテルレバント東京」。ネットのサイトで値段と設備と広さをじっくり比べて決めただけあって、納得いくチョイスだったと思います。

 

ベッド脇のスペースと、全身が映る鏡があればなお可

着付けに慣れた人なら、半畳のスペースと上半身の鏡でささっと着付け・ヘアセットをこなしてしまうことでしょうが、そこはやっぱり余裕があるに越したことはありません。
宿選びのときには、ホテルに問い合わせるか、サイトの情報をよくチェックしましょう。
同じツインルームでも、レイアウトが違ったりすることもあります。
指定できるのなら、広めの部屋を。きもの旅は何だかんだで荷物を広げることになります。

持っていくものと身につけていくもの

荷物は過不足なく。
これはきものだろうが洋服だろうが、旅の達人の鉄則ですよね。
実は、旅の全行程をきもので通すのなら、荷物はさほど多くなりません。
なぜなら、必要なものはほとんど身につけていけるから。
着付けで持っていく必要があるのはこのくらい。
・クリップ 2本
・お太鼓に使う紐 2本
・きものハンガー 1本

きものハンガーはあった方がいいですね。
襦袢は備え付けのハンガーで間に合いますが、翌日着るきものはちゃんとかけておきたいですから。
それ以外は、着付けのやりかたによって違うので、あくまで私の場合です。
実際にはどうしても必要っていうわけでもないのです。

前回、私は紐を持っていかず、ホテル備え付けの浴衣の紐と帯締めで代用しました。
何とかなるものです。というか、何とかしてしまうことで、スキルアップしていくものなのかもしれません。

 

では、きもの、和装下着、長襦袢の他に身につけていくものといえば?
あらためて見てみると、けっこういろいろ巻いたり締めたりかぶせたりしているものですね。
これは、今回訪問着だったからでもあります。
小紋や紬なら、もっと簡略化できるはず。

何を着ていく?

本来は小紋か紬

・・・ではあるのですが、今回の旅の第一目的は、
「大相撲初場所で、加賀友禅を着て遠藤と輝を応援する」

第二目的は、

「歌舞伎の正月公演をきもので観劇する」

なので、そこは譲れません。
そして、3日間の天気予報を見ると、なんと3日間ずっと雨!

万一、加賀友禅を雨に当てることになったら悔やんでも悔やみきれません。

ここは雨に強い大島で行くべきか・・・。

悩んだ結果、やっぱり初志貫徹に決めました。

これが、第1日目。
手持ちの中では軽めの紋なし訪問着に、締めやすい袋帯。新年だから訪問着でも大丈夫かな。

2日目は帯だけ替えて、もう少しカジュアルダウン。帯締め・帯揚げは「遠藤色」だったりします。
今回の大目的だからね。

ほんとうなら、2泊3日くらい一着のきものでとおしてもいいのだけど。
3日目は悪天候の中、明治神宮の長い参道を歩くことを考えると、やっぱり濡れても平気な紬で行きます。
帯は、実は2日目と同じもの。リバーシブルで裏面を出して締めます。
コートとマフラーは3日間同じでいっちゃいます。

訪問着と紬を着ることで、履き物ももう一足持っていくことに。
このために、荷物がだいぶ大きくなってしまいました。

最終的に荷物はキャリーケースひとつ分

荷物に入れたもの
・紬とカジュアル草履
・下着の替え
・ヘアセットに必要なワックスやスプレー
・ヘアカーラー
・メイクアップ用品

・着付け用の小物

・携帯用雨ゴートと折りたたみ傘

雨さえなければ、もっとコンパクトに行けたんだけど。

 

 

というわけで、ようやく出発です

準備編、最後のハードル

友禅大使のイベントなどで一日中きもので過ごすのは慣れているはずだけど、実はそういうときとは違う、ちょっとしたハードルがあるのです。
それは何かというと・・・。

実は飛行機がもっのすごーーく苦手だという。。。

搭乗して着席したら、こういう事態にならないように、ひたすら念じるわけです。

 

だから、できるだけリラックスできるよう、着付けはゆったり。だけど着崩れないように締めるところはきちり締めます。
離陸の瞬間、手にじっとり汗を掻くので、常にハンカチを膝に置いておきます。
まあ、こういうのはきもののノウハウというよりは,個人的事情ですね。
では、いってきます(顔引きつらせながら)。
次回ようやく東京編です。

金沢”和活部”「着物で2泊3日のお江戸旅行」 その②東京1日目 銀座・歌舞伎座編 に続く

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この記事の著者

Kumi

Kumi

金沢在住。単行本を中心に原稿を書いているフリーライターです。
日本中の「すごい人」に会って話を聞き、記事を書き、書籍を作ることを生業にしています。

着物、お茶、和の文化にハマり始めた遅咲きビギナー。
金沢"和活部"を立ち上げ、和文化の楽しみ、金沢の魅力を発信していきます。

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