
いよいよ明日はバレンタイン・デーですね〜。
もうチョコは買いました?
今や本命チョコ、義理チョコだけでなく、友チョコにご褒美チョコともうなんでもありな感じですが、そもそもバレンタインはいつから始まったのか知ってますか?
バレンタインはいつから始まった?
バレンタインの起源はなんと、3世紀ごろのローマ帝国の時代まで遡ります。
もともとは豊作のお祭りが起源かな?
当時の2月15日は、ルペルクスという豊穣の神に捧げる、「ルペルカーリア」という豊作を祈るお祭りが始まる日でした。
そのお祭りで、前日の夕方に女性が名前を書いた紙を桶に入れ、翌日にそれを引いた男性と恋人になるという風習があったそうです。
村あげてのお見合いパーティみたいなもんですかねー。
しかし、当時のローマ帝国ではなんと結婚が禁止!!
ところが!当時のローマ帝国皇帝クラウディウス2世・ゴティクスは、強兵策の一つとして兵士たちの結婚を禁止してたんです。
想う家族がいると兵士の戦う気力を下げてしまうと考えたんでしょうかね。
ただ、当時のローマ帝国は、かつての繁栄は何処へやら、度重なるゲルマン人の侵攻、西方ではガリア帝国が分離独立するわ、東方を見ればパルミラ王国に、ローマ帝国の領土がどんどん奪われていく。もうローマ帝国内は略奪され放題、軍事費も莫大で破綻寸前!
そりゃ兵士の確保は必須だったでしょうね。
(ただこの辺掘り下げると歴史の深みにはまってしまうので、まぁその内・・・?)
そこで起ち上がったのがバレンタイン司祭
そんな中、おそらく愛し合う恋人たちを見て心を痛めた(たぶん)、インテラムナ(イタリア中部にある町で、現在のテルニ)のキリスト教司祭であるバレンタイン(ヴァレンティヌスとも言います)司祭が、皇帝の命令に反して、多くの兵士たちを内緒で結婚させてあげていたんです。
当然バレたら処刑もんです。
だって皇帝の命令に違反してるんですから。
でもバレンタイン司祭は恋人たちのために一肌もふた肌も脱ぎました。
しかし、ついにそのことが皇帝にバレてしまいました・・・
皇帝にバレてなんと処刑されてしまう!
この事に怒った皇帝は、バレンタイン司祭を処刑してしまいます。
バレンタイン司祭が処刑された日は、祭りの前日である、西暦270年の2月14日でした。(西暦269年という説もあります。)
殉教の日を「愛の日」とした
皇帝の命令に反してまで、恋人たちのために尽力してくれたバレンタイン司祭を偲んで、バレンタイン司祭は聖バレンタインとして敬われるようになりました。
そしてローマ・カトリック教会では、聖バレンタインが殉教した日を「愛の日」として祭日としたそうです。
初めのころは、「聖バレンタインデー」は司祭の死を悼む宗教的行事でした。
これが14世紀頃からは若い人たちが愛の告白をするようになりました。
また、一説には2月が春の訪れとともに小鳥もさえずりをはじめる、愛の告白にふさわしい季節であることから、この日がプロポーズの贈り物をする日になったともいわれています。
余談:バレンタイン・カードの始まりはバレンタイン司祭の手紙
バレンタイン司祭、なんと投獄された後も、獄中で看守たちに神の愛を語っていたそう。
言い伝えによれば、
ある看守に目の不自由な娘がいました。彼女は獄中のバレンタイン司祭を訪れ、説教を聞いていたそう。そして、バレンタイン司祭が彼女のために祈ると、なんと奇跡的に目が見えるようになったのです。(うそ〜ん)
そしてこの奇跡を信じた彼女の家族がキリスト教に転向したため、これが決定打となってバレンタイン司祭の処刑が決まったらしい。
実はバレンタイン司祭、死ぬ前に「あなたのバレンティヌスより」と署名した手紙を彼女に残したそう。
そのうち、若い男性が自分の好きな女性に、愛の気持ちをつづった手紙を2月14日に出すようになって、それが各地へ広まって行ったと。
ちなみに現存する最古の手紙がイギリス・ロンドンの大英博物館に保存されています。
1400年代初頭にロンドン塔に幽閉されていたフランスの詩人が妻に宛てて書いたものです。
詩人とはいえ、個人の手紙が何百年も残ってるってすごいですね。
さて、時代を経るにつれ、手紙ではなくカードがよく使われるようになりました。
そして、カードには、バレンタイン司祭書いたように、「あなたのバレンタインより(From Your Valentine)」と書いたり、「わたしのバレンタインになって(Be My Valentine)」と書いたりすることもあるらしいです。
ちょっとおしゃれですね。
アメリカでは、今ではクリスマス・カードの次にこのバレンタイン・カードが多く交換されているんだとか。
日本ではなぜバレンタインデーにチョコレート?
まぁ、こうして見ると、バレンタインデーが「愛の日」で、告白や恋人たちの日としてふさわしいのはわかります。
ただ、なぜにチョコレートなのか?
実は「バレンタインデー=チョコレート」は日本だけ。
デパート業界やお菓子業界が仕掛けたキャンペーンが始まり
日本では女性から男性にチョコレートを渡す日になっていますが、その発端はデパート業界やお菓子業界が仕掛けたキャンペーンが始まりみたいです。
- 1936年の神戸モロゾフ製菓説
外国人向け英字新聞『ザ・ジャパン・アドバタイザー』に、「あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう」というコピーの広告を既に掲載 - 1958年のメリーチョコレート説
バレンタインセールと手書きの看板を出し、新宿・伊勢丹の売り場に置いてキャンペーンを行なった。 - 1960年の森永製菓説
「愛する人にチョコレートを贈りましょう」と新聞広告を出した - 1965年の伊勢丹説
バレンタインデーのフェアを開催 - 1968年のソニープラザ説
チョコレートを贈ることを流行させようと試みた
などなど、実際には何度もキャンペーンがうたれたり、他のデパート等でもキャンペーンが仕掛けられていたみたいです。ただ、当時は特にチョコレートがメインというわけでも、女性から男性へというわけでもなかったみたい。
はっきりとどれが日本のバレンタインの起源かはわからないですね。
初めの頃はあまり浸透しなかったバレンタインですが、次第に世間に浸透し始め、1970年代後半から定着し出したみたいです。
海外のバレンタインデーの習慣は?
西欧やアメリカでは、特に男女関係なく、好きな人に思いを告げる日、や恋人たちが祝う日という認識みたいです。
アメリカ
恋人への告白というよりは、普段からお世話になっている人に対して気持ちを伝えることが多いみたいです。なので、どちらかというとカードなどを贈る習慣が定着しています。
愛の告白をする時は、花をプレゼントに渡すことが多いようですよ。
イタリア
この日に婚約を発表すると縁起がいいという風に言われています。
贈るものも花やアクセサリーやカードなど様々で、男女どちらからということもないみたいです。
イギリス
どちらかと言うと男性から女性へ愛を伝える日。
カードやチョコレート、花を贈り合うみたいです。
ドイツ
すでに付き合っている 、もしくは すでに結婚をして夫婦になっている人が祝うイベントです。
片思いの人が告白する人いうわけではなさそう。
中国
男性から女性に花やカードなどを贈ります。
韓国
女性から男性にチョコレートを贈ります。
日本の習慣と似てますね。
台湾
2月14日と、旧暦の7月7日の年2回、男性から女性に花をプレゼントする習慣があります。
2回のバレンタインデーある感じですかね。
贈る花の本数にも意味があるらしく、
- 1本なら「あなただけですよ」
- 99本なら「永遠に」
- 100本で「結婚してください」 というプロポーズ!
面白いですね。
個人的まとめ
色々調べてみたけれど、やっぱりこの時期にはたくさんの美味しそうなチョコレートが街中にあふれ、しかも普段は遠出しないと買えないようなお店のチョコも一緒に買えるのだから楽しんじゃいましょう。
それにバレンタインの起源を見ると女性から男性にということにこだわらなくてもいいでしょう。
男同士で友チョコ食べてもいいじゃない。
女同士、女子会でチョコ食べてもいいじゃない。
お父さんに自分が食べたいチョコあげて一緒に食べるのもいいじゃないですか。
(本音はそこか!?)
本命でも、義理でも友チョコでも、美味しいもの食べると幸せですよね〜。
でも普段ないイベントだからこそ、お互い感謝の気持ちを伝えるのもいいかもしれませんよ。
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