
ミナサマごきげんよう。
最近はすっかり刀剣乱舞・通称とうらぶにハマっているトモミ・デラックスです。
今日は刀剣乱舞をご存じないミナサマのために、その魅力を存分に語り尽く…ゲフンゲフン…ではなく。
本日は、トモミ・デラックスライターサイドで妄想書評。
「学校では教えてくれない 国語辞典の遊び方」サンキュータツオ著(角川文庫)
のご紹介です。
目次
学校では教えてくれない 国語辞典の遊び方
ワタシがこの本を手にしたのは、文庫版が発売されてから。
一年ほど前になります。
ハードカバーは2013年に発行されていた模様。
内容をかいつまむと
「国語辞典コレクター(蔵書200冊)の著者が、国語辞典って、単語の意味を調べるツールなだけじゃなくて、日本語のおもしろさ、各出版社の性格の違いも分かる楽しいもの」
なんだと教えてくれて、
さらに
「日本語ってなんて面白いんだ!」
と再認識させてくれる本です。
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著者 サンキュータツオとは
著者のサンキュータツオ氏は
「米粒写経」というコンビでオフィス北野の所属の芸人にして日本語学者。
早稲田大学第一文学部文学科文芸専修、同大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻修士を修了して、現在は文学修士として大学で教鞭も取っており、一橋大学、成城大学非常勤講師、中央学院大学の元非常勤講師でもある。他にも母校である早大含め慶応大学、北海道大学、近畿大学、成城大学、目白大学などで特別講義を行っている。
という掛け値無しの学者先生です(そして芸人さん)
残念ながら、米粒写経がどんな芸人さんなのかは分からないのだけれども。
まぁ、日本語をこよなく愛する日本語オタクさんだということはひしひしと伝わってきます。「国語辞典の遊び方」から。
国語辞典の遊び方 サンキュー・タツオ流遊び方
国語辞典だけで200冊の蔵書を誇る氏は、国語辞典でさまざまに遊んでいます。
編者による単語の意味の違いから、死語や新語調べ、挙げ句は国語辞典を哲学していたり。
中でも、国語辞典遊び初心者にお勧めのコンテンツは第二章。
「タツオセレクト! オススメ辞書ガイド」
国語辞典を出版社別、辞典別にキャラクター化して紹介しているコンテンツ。
たとえば
「岩波国語辞典」は
都会派 インテリメガネ君
「三省堂国語辞典」は
親切で気の良い情報通
「新明解国語辞典」は
マイノリティの味方 ワイルドな秀才
なんだとか。
自分だけの一冊がわかる!? オススメの辞書占い
のチャートまで載っているのだから「国語辞典を遊ぶ」のタイトルに偽りなし!
国語辞典の遊び方 トモミ・デラックス流遊び方
僭越ながら。ワタシの遊び方もご紹介します。
学校に通っていた時代から、ワタシがよくやっていた国語辞典遊びは
「単語の意味しりとり」
普通のしりとりは
ごりら→らっぱ→パイナップル→ルビー→ビーナス→隙間
などと、単語の最後の「音」を拾ってつないでいくものなのはミナサマご存じですが、
意味しりとりは、文字通り単語の「意味」を拾ってつないでいくものです。
ちょっとやってみましょう。
たとえば、「好き」から初めて見ると……
好き
※引用
[名・形動]
1 心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「好きな人」「好きな道に進む」⇔嫌い。
好きの意味は他にもありますが、ここでは割愛。
国語辞典に書いてある「好き」の説明から「気に入る」をピックアップしてつなぎます。
気に入る
※引用
1 好みに合う。
2 他人の機嫌をとる。
次は「好み」。いってみよう!
好み
※引用
1 好むこと。好きなものの傾向。嗜好。
次は「嗜好」
嗜好
※引用
ある物を特に好み、それに親しむこと。好み。主に飲食物についていう。
まぁ、切りがないのでこの辺でやめときますが、
これを延々繰り返した学生時代の授業中(笑)
この遊びのいいところは、授業中に先生の話を聞いていなかったとしても
「辞書を引いていて、聞き漏らしました。すみません」
と言えば概ね許してもらえること
ではなく、
何度も何度も遊ぶことで、単語の意味や、ひとつの単語にもさまざまな意味があること、
単語同士のつながりが見えてくること。
しかも遊びながら!
この遊びは、蔵書が200冊もなくても、辞書一冊で十分に楽しめる遊びデスが、
良い子は授業中以外でまねしてクダサイ(笑)
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国語辞典の遊び方 トモミ・デラックス流おかわり
もうひとつ、ワタシ流の国語辞典の遊び方。
言葉の意味は、時代によって変わります。
たとえば
「微妙」は古くは「極めて優れている」
「遠慮」は「遠い将来まで見通した深い考え」
だったとか。
上記は数百年単位で変わってきた意味ですが、
「全然」は最近、変わった…というか、意味が追加された単語。
以前は否定的な意味しか持っていなかったものが、
たくさんの人が「全然おっけー♪」なんて言い出したものだから
最新の国語辞典には
肯定的な意味としても掲載されています。
ってコトで、発行年による国語辞典の解説の違いを調べるのも楽しいデス。
良い子のみんなはお父さん・お母さんが使っていた古い国語辞典と
自分の電子辞書に載ってる意味を比べてみるとか、
お父さん・お母さんはその逆で。
小学生用と大人用の国語辞典の違いなんかも調べてみると面白い。
小学生用ではどんな単語がはしょられているかなんてのを調べてみてもいいかも。
ミナサマも自分流の国語辞典の遊び方を見つけて、ぜひ国語辞典、日本語と戯れてクダサイ。
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