
「アナタは、どれだけの言葉(単語)を知っているか」「その言葉、間違った使い方をしていない?」でお馴染み(かどうかはわからない)のトモミ・デラックスの語彙力シリーズ第3弾でゴザイマス。
今回は、社会人の新人さんも中堅・ベテランさんも必見の慣用句編。
短い言葉に深い意味を含む慣用句は、正しく使えばスマートでカッコイイけど、
意味を間違って使ってしまえば恥ずかしさも倍増しちゃう諸刃の剣デス(言い過ぎ)
今回は、間違った意味で使われがちな慣用句を7つ厳選。
この機会に、是非正しい使い方を覚えて、スマートに語彙力を発揮しましょう\(^O^)/
目次
慣用句とは?
各言語に特有の言い回しで,その言語の慣用によって是認されているが,多くの場合,文法的・論理的意味とは異なる意味をもっているもの。イディオムともいう。狭い意味では,そのなかでも特に2語以上が結びついて固定した意味を表わすものをいう。そのなかには,「気がつく」のように構成要素の「気」「つく」の意味から推察はできるが,両者が結びついて初めて意味がはっきりするものもあれば,苦労し努力するという意味での「ほねをおる」や撤退するという意味での give way (文字どおりには「道を与える」) のように構成要素の意味からだけでは理解できないものもある。最初に述べた広い意味では,「負けず嫌い」なども慣用句に入る。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
至○り尽くせり いたれり? いたせり?
意味は「すべてのことに細かく配慮が行き届いていること」。
これは意味を間違えて使っている人は比較的少ないように思います。
ただ、一文字間違えて使っている人が多い。
見出しのマルヌキ、正解は「いたれり」です。
「いたれり」は「至る」の活用形で、「至る」には
「注意が十分に行き渡る。行き届く」という意味もあることを覚えておくと間違えにくくなります。
的を○る 射る? 得る?
意味は「物事を正確に捉え、要点をついていること」。
納得のいくことをわかりやすく話したり、物事の本質をついた鋭い意見に対して使う言葉です。
的のど真ん中を貫くように正確に物事をとらえることを表していると考えると、射るなのか得るなのかは分かるはず。
的は射るものであって、得る(手に入れる)ものではないからです。
「イル」と「エル」の響きが似ていることや、「当を得る」という慣用句があることから混同されやすいのが間違える人が多くなった理由なのでしょう。
ただし、「当を得る」は「的を射る」の類義語ではなく、「筋の通った話」という意味なので使う際にはくれぐれもご注意クダサイマセ。
脚光は集める? 浴びる?
脚光とは文字通り「足元を照らす光」、舞台などで前面から役者を照らすフットライトのことです。
この慣用句の意味は「周囲の注目を集める」ことです。
「注目を浴びる」とは言わないので、「浴びるのは脚光」、「集めるのは注目」と覚えておきましょう。
声を荒らららららららら?
声を荒げる
さて、この慣用句のおかしなトコロはどこでしょう?
変なトコロなんてない? どこも間違ってないじゃないかと?
実は、正確には「ら」がひとつ足りないのです。
正確というか、伝統的には、と言った方がいいのかもしれません。
最近では「あらげる」でも間違いではないのですが、もともとは「あららげる」だったものが短縮か転じたかしたもの。
コレを正確に使えれば、かなりスマートな印象になるかもしれませんね。
押しも押されぬ?
この慣用句も「どこが間違ってるの?」と思う方がいらっしゃるかもしれません。
でも、正しくは「押しも押されもせぬ」です。
意味は「どこへ出ても圧倒されることがない。実力があって堂々としている」こと。
同義語の慣用句に
「押すに押されぬ」というものがあるので、コレと混同して生まれたのが「押しも押されぬ」なんじゃないかと思います。
褒め言葉として使いやすい慣用句だけに、間違って使うと結構恥ずかしい、んじゃないかと思います。お気をつけあれ!
確信犯が犯すのはどんな罪?
「あいつは確信犯だから~~~」
なんて、友人とのおしゃべりでも使ったりしませんか?
「悪いってわかっててやってるんだよなぁ」くらいの軽い意味で使うことが多いかとおもいますが、友人をとんでもない犯罪者だと告発しているのです。
そもそも確信犯とは
道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。
出典:デジタル大辞泉
政治犯や国事犯と言えば、時代が時代なら、国が国なら第一級犯罪者。ところによっては即死刑……なんてこともあるかもしれないような……と言うのは小説的すぎるかしらん?
ただし、確信犯についてはあまりにも「悪いと分かってて~~」という意味で使う人が多くなったため、最近になって、その使い方も間違いではないと捉える傾向にあるみたいです。
檄を飛ばす……のはどこに? 誰に?
コレも意味を間違えて使われがちな慣用句。
「重要なプロジェクトを任された部下に上司が檄を飛ばす」のは「士気を高めるために励ました」「叱咤激励した」と思っていませんか?
実はコレ、ワタシもちょっと前まで思ってました(..;)
幸い、仕事で文章を書くときに使ったことはないので事なきを得ましたが。えへ。
本当の意味は
自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める。また、それによって人々に決起を促す。
出典:デジタル大辞泉
文化庁が行った国語に関する世論調査では70%以上の人が間違って覚えていたようですよ。
だから、ワタシが間違えていたとしても仕方ない……ワケないか(×。×)
正しい言葉を正しく使って、カッコイイ社会人生活を送ってくださいねー(^O^)/
(著者:ドルー・エリック・ホイットマン)
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