今注目されている「語彙力」って何? どうやったら鍛えられるの? について、フリーライターが語ってみた

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今、語彙力が注目されているらしい。

らしい、と気づいたのは、本屋で「語彙力」「言葉力」などと書かれた本が平積みされていたから。

 

ワタシは文章を書くことを生業としているせいか、「自分は語彙力が乏しい」とか「ちゃんとした言葉を知らない」と言う人に出会うことも多く、或いは「どうしたら語彙力を身につけることができるか」なんて尋ねられることが結構ある。

 

なんて、ちょっと堅めに書き始めてみたりしたのだけども、結局のところ語彙力って何なのさ、何に役立つのよ、なんていう方も多いんだと思う。

というコトで、商業ライター目線で語彙力とは何か、どうやったら鍛えられるのかをちょっと語ってみます。

目次

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なぜ今「語彙力」?

なぜ今なのか、については明確な回答はできないのだけども、ワタシ的考察で言うなら、

 

時期的に言うなら、

新年度を迎えるこの季節、進学や就職、異動、転職などで環境が変わる人が多いから。これをきっかけに新しい自分になりたい、ステップアップしたい、と考える人が多くなるから。

なんじゃないかと思うし、

 

社会的に言えば、

インターネット、とりわけSNSの浸透で日常的に文章を書く機会が増えたから。

かなーと思ったりする。

アナタの語彙力チェックしてみよう

語彙力でネット検索してみたら、語彙力チェックサイトをいくつか発見しました。

 

出題に偏りがあったり、語彙力以外の知識が必要だったりもしますが、ゲームだと思ってやってみると楽しいかも。

 

日本語ボキャブラリーテスト

 

語彙・読解力検定チャレンジミニ検定

そもそも「語彙力」って何?

注目されてるって言うけど、じゃあ「語彙力」っていったい何のコト? と問われれば、

 

簡単に言えば「どれだけの言葉(単語)を知っているか」ということ。

たくさん知っていれば「語彙力がある」

あまり知らなければ「語彙力がない」

となる。

 

ちなみにワタシは、日本語の語彙力は高い方(のはず)だけど、英語をはじめとする外国語の語彙力は皆無に等しく(T^T)

 

まぁ……言葉を知っていればいいってモノでもないのだけど、それは後述。

どうして「語彙力」が求められるのか

これについては、語彙力について書かれた本のタイトルやサブタイトルから推測することができます。

ひと言で知性があふれ出す 大人の語彙力が使える順できちんと身につく本

誰からもできる!と思われる 大人の語彙力ノート

大人の語彙力が面白いほど身につく本 あなたの会話力に革命が起きる!

語彙力こそが教養である

大人の語彙力が面白いほど身につく本<LEVEL2> 人の品性はことばの選び方にあらわれる!

語彙力があると言うことは、こんなにもすばらしいイメージを持たれているのだと感じさせられる美辞麗句の数々。

スゴイですね(笑)

 

ということはつまり、語彙力が高い人は「大人」で「知性的」、「教養」があって、周囲から「できる」と思われてて、「品性がある」と思われるということなのだろう。

 

でもでもっ! 語彙力が高い(はずの)ワタシは、家庭内では小学生の娘よりもアホのポジションですが? なんでだろう。くすん。

 

まぁ、我が家の事情はさておき、

語彙力が高いとなぜこんなにもすばらしい人に見えるのか、

本当にすばらしい人に見えるのか、

ちょっと比較してみましょう。

おいしいものは「おいしい」んだけども

たとえば。アナタに友人が食べ物を勧めて来たとします。

その友人が、お手軽なハンバーガーも、タイヤ屋さんの星付きのお店の高級フレンチも、名人と呼ばれる職人さんが握る寿司も、はたまた量販店で安売りされてたポテトチップスも「おいしい」としか言わなかったら、勧められた食べ物をどれだけ食べたくなりますか?

 

「おいしい」だけじゃなく、それぞれの味はもちろん、食感や香り、見た目の美しさやその場の雰囲気なども言葉を尽くして表現される方が食べたくなりませんか?

 

たとえば、

「おいしいフレンチを食べたの」

と言われるより

「ポテトチップスって時々どうしようもなく食べたくなるよね。パリパリした食感がついつい次々につまんじゃう。ダイエットの敵だってわかってるんだけど、あの濃い目の味にビールや炭酸飲料がまた合うんだよねー」

なんて言われる方が食欲をそそられることってありませんか。

高級フレンチより、ポテトチップスの方を食べたくなりませんか?

 

この違いが語彙力の違いです。

「語彙力」の鍛え方

言葉を覚えるだけなら、ものっすごく簡単に、単純に言ってしまえば「たくさん文章を読むこと」です。

たくさんの文章にはたくさんの言葉が書かれています。読めば読むほど言葉を覚えられます。

 

でも、「知ってる」だけじゃ「語彙力」にはならないのもまた事実。

 

覚えた言葉はどんどん使う。

 

実はこれが極意。

 

思い出してみてください。

言葉を発し始めた幼児の頃、タイヤがついていて走るものはみんな「ブーブー」じゃなかったですか?

それが「自動車」「バス」「バイク」と分類できるようになって、自動車だってスポーツカーやRV車、今ならハイブリッド車、電気自動車なんてものもあります。

今のアナタはブーブーの頃より語彙力が高まったからそれだけの言い分けができるのです。

 

というコトは、語彙力を鍛えよう、高めようと思ったら、

「言い分け」や「言い換え」をしたらいいのですよ。

 

「おいしい」を「味わい深い」と言い換えるだけでちょっと上品な人みたいな感じがしませんか?

「知りませんでした」ではなく「勉強不足でした」って言う方が、前向きで熱心な人に見えませんか?

 

ともあれ、語彙力は一朝一夕には身につかないものです。

でも、いろんな文章に触れてインプットして、言い換えでアウトプットする。

今までよりほんの少しだけ心がければ、一週間後、一ヶ月後、一年後のアナタは、今のアナタに比べておどろくほどの語彙力が身についているはず。

 

もちろん、本屋さんで平積みになっている語彙力関連の本を読んでみるのも一手です。

語彙力をてっとり早く(?)鍛えるためのこんなドリルもあるようです。

パズル感覚でやってみるのも楽しいかも(⌒∇⌒)

中学生向けのも発見

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この記事の著者

トモミ・デラックス

トモミ・デラックスフリーランスライター、コトバ屋

日本一乱れた日本語を操るフリーランスライター。
「正しい文章と伝わる文章はイコールではない」
「作文が苦手!は植え付けられた思い込み」
をモットーに、文章講座も開いています。
プライベートでは一男一女の母でぐうたらな同居嫁。

もちろん、オシゴトの時には正しい日本語を使います!

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