
長かった1年4ヶ月。
私が勤めているのは社員2名パート2名。あとは親族の人で構成されている小さな事務所。
ほぼ一部屋で仕事。
パワハラを耐えようと、色々ネットをさまよってみたけれど、部署がいくつかあるような会社の話ばかり。
参考にならない…
会社と家とスーパーを行ったり来たりで、相談する相手もいない…
わたしは今ようやく引き継ぎだけの出勤になれたけど、
今辛い目にあっている方。
小さな会社でパワハラに耐えている方、辞めようと決意している方。
役に立つか分かりませんが、退職を申し出てから退職日が決まるまでの詳細を書きます。
退職日が決まるまで
自分で決めることなんだけど…
パワハラに耐え始めてから1年と2ヶ月目。
自宅の寝室で
「2階から飛び降りたら終われるのかな」
と思った明け方。
実際は痛いだけだろうに、そんなことまで考えた。
その日、出勤直後に退職を申し出た。
まず直属の上司に言うのが筋となると、私の場合はパワハラさんに言うことになる。
しばらく朝の挨拶も無視されてきたその背中。
この日も、私が来る時間を見計らって顔を見ない位置でパソコンに向かい背中で”話しかけるな”オーラ。
気が変わる前にと荷物を置いてすぐ話しかけた。
退職を申し出れば、パワハラがヒートアップすることは明らか。
それでも、
“急に出勤しなくなる”
“退職を人に任せる”
という方法はとれなかった。
土地柄、誰かと知り合えば必ずと言っていいほど共通の友人がいたり、仕事の関係でからんでいたりする。
ましてやパワハラさんとも社長とも自宅は遠くない。
自宅で自営もしていこうという自分の場合は、退職を申し出たあとのヒートアップしたパワハラを耐えてでも、”正当な”辞め方をしなければ…
パワハラのエスカレートを出来るだけ抑えようと、退職日のことは言わず、とにかく
「家庭の事情でしかたなく…でも、出来るだけご迷惑はかけません!」
この姿勢でなんとか最後までいこうと。
パワハラのことはおくびにも出さず。
本当なら、退職日はある程度自分の希望も含めて申し出てもいいのだろうけど。
わたしの場合では、
パワハラから離れるのに時間がかかるかもしれないが、
とにかく穏便に、パワハラのヒートアップを抑えることを優先して
退職日は会社の都合に合わせます!
というところで何とか…
という策に出た。
パワハラの度合いにもよるでしょう。
代行業者に依頼したり、無断欠勤を選びたいほどつらい方。
労働基準監督署へ頼むといいそうです。
パワハラを認定してもらったりなどの、特別な場合しか頼めないと思い込んでいました。
ネットを見ていても、会社への指導の話ばかりで、
タレ込んだことがバレたら余計に困る!
と。
同じような経験をした人の話だと、事情を相談すると退職の手続きを代わりにしてくれるらしい。
県や市が違うとまた対応も違うかも知れませんが。
思い詰める前に、一度は相談してみることは必要。
相談で決めるんだよね…⁈
ところが、退職を申し出た途端、パワハラさんは態度が豹変。
最初はわたしが「退職」と言った直後、一呼吸と置かず、
わたしのせいなの⁈
とキレられたが、動悸をこらえて冷静を装いながら、
いえ、父の病状が…
と言うと、次は即座に
そうでしょ〜⁈だから言ったじゃない〜無理するなって〜
と。「私は理解者で味方なのよ」と言わんばかりに。
結果としては、最終的に退職日が決まるまで2ヶ月ほどかかったので、パワハラエスカレートのパターンだと心も体ももたなかっただろうから、ありがたい誤算。
最初から退職日の引き伸ばしの気配があると、相談自体が先延ばしされて急かすタイミングが難しい。
父の病気が分かってから、そのうち迷惑をかけることになるであろうことは予測していたので、パワハラさんにも社長にも報告をしておいた。
伏線があったので、突飛な申出というわけではなかった。
ただ、この時点でパワハラさんは、何人か退職に追い込んでいる。
その人々と上手くいっていない間だけは、パワハラさんもわたしとの関係を比較的良好に保つようにしているようだったので、その間に業務や業務外のことなど信頼関係を作るべくかなり協力的にやってきた。
(この時はまだ、業務さえ落ち着けばパワハラさんは落ち着くだろうと思っていたので、細心の注意を払って業務をする事も耐えられていた。)
社長や先代の奥さんなどからは、パワハラさんと上手くやっていると安心され、業務も含め私に対する印象はそこそこ良く思われていたはず。
それがここに来て、パワハラエスカレート抑制の助けと、退職引き伸ばしの助長になったか…
にしても、目を塞いでいるだけなのか、パワハラのせいではない、というわたしの一言をすんなり信じるあたり…
自分でも白々しいと思うのに。
ただ、社長もパワハラ問題に目を塞いできて、“家庭の事情”というわたしの話を(表向き)鵜呑みにしたことによりなかなか退職話が進まず。
パワハラさんも、
とりあえずは時間を短くして〜、退職はおいおいね。
という押さえ込みに。
後々、
すぐに辞めれると思わないでよ
とも言われたな。
家の状況も何度も説明し、先延ばしにしても意味はないということはわかっているはずなのに、最初の申し出後は、
1ヶ月放置された挙句、引き継ぎのためにとさらに3ヶ月後の退職日を提示された。
“相談”とは言っても、雇われた弱い立場でその上パワハラで縮こまっていると、それは”日の中に飛び込む”のと同じに感じる。
わたしの場合は、誤算があったので
言いにくくとも、あきらめずに自分の希望を伝える
ことで、少しは退職までの期間を短くできたけど、パワハラでこれができるパターンは多くはないでしょう。
結局責められる…
“最終的には、出来る限りの引き継ぎさえきちんとすればいいのだ。
退職を決めたこと自体は、私の人生の中の選択なのだから後ろめたく思う必要はない。”
自分の性格上、退職を申し出た後は申し訳ない気持ちで必要以上にへこへこしてしまうことが想像できたので、一生懸命言い聞かせた。
引き継ぎが上手くいかないだろうことも想像できたので…
すでに退職に追い込まれたひとからの私への引き継ぎも最低限だった。
私はきちんと引き継ぎして辞めるぞと思っていたのに。
補充で入った新人さん。
すぐにヤバイとわかったらしく、3ヶ月経たずに退職。
いや、診療内科の診断書持ってきてたけど…
賢いなと後に思った。
社長が、
あ〜新人さんにあなたの仕事を受け継いでもらおうと思ってたのにね〜
と、暗に退職延びても仕方ないよねという空気。
でも、
もう20代の頃のように、いい人ぶってひどい思いをするのは嫌だ。
年代が若いと、自分が悪いのではと思い込むことがあると思う。
どうか、10代20代の今悩んでいる方。
ネットでも、家族でも、労基でも、話をして話を聞いて、ひとりで考え過ぎず、責めを負うべきかどうか冷静になってほしい。
私の場合、
社長は、今から始まる仕事の山や年末の忙しさなどを理由に年内いてもらわないと、と責められるように言われた。
わたしなりに、それを含めて配慮した上で退職を申し出たのが8月の半ば。
冬になる前に、会社も自分の家庭もお互いに、新しい体制を整えた方がいいと思うのでと話した。
新人さんが辞めてしまったことは気の毒だけど。
パワハラさんの態度が軟化しているうちにと、退職日の引き伸ばしに関しては毅然と、
わがままを言わせていただくと〜
と、提示された日よりも1ヶ月短い日で通した。
歳を重ねた分、言えることもあるもんだ。
最初は勢いで強い態度だった社長も、下手なことが出来ない業種柄、それ以上は言えないようだった。
自分なりには最低限のルールを守っていろいろ考慮したつもりでも、引き継ぎができなかったり新人さんとパワハラさんの関係が上手くいかずに業務に支障をきたしたりと、パワハラの職場では自分の力では解決出来ないことが次から次へと起き、しわ寄せはこちらに来る。
ものを強く言う人は腫れ物扱いで、気の弱いものが責められる。
退職日が決まったその後
今は通常出勤は終了して、電話での対応と週に1回1,2時間引き継ぎと私物の片付け。
退職日が決まってからも、2人目の新人さんへの引き継ぎや新人さんとパワハラさんの不和など、全く落ち着くことなくここまで来た。
本当にこの日で辞められると決まったのは1週間前。
そして退職日まで2週間を切った。
結局、最初に退職を申し出てから2ヶ月半近く退職日が決まらなかったことになる。
いわゆる「円満退社」を目指すのか、一刻も早く避難するのか、悩んでいる人それぞれの事情で決断しなければ。
退職を申し出た後はまた、つらい日々が。
そんな時間を無駄に長く過ごすくらいなら、労基に頼めば良かったかもとも思う。
いつかは辞められる。
なら、
必要以上に苦しまないで下さい。
責任や世間体はほどほどに。
出来るだけ人の手を借りましょう。
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